取材ノート:フランダース・ブリュッセル・トラベル・フォーラムから〜

日本からフランダース地方への宿泊数は、年間約23万泊。日本からの観光収入はフランダース地方全体の約2%を占めている。フランダース政府観光局国際マーケット・マネージャーのピート・ヨンカース氏は、「日本との直行便がなくなり、収入と宿泊数は直行便の就航当時と比べ減少した。ただし、現在の数字は我々にとって非常に大きい数字」と日本市場の重要性を認識している。2007年の日本人宿泊数は前年比5%減を推移する見込みで、他のヨーロッパのデスティネーションと比べて減少率が少なく、「根強い人気がある」(東京支局長の須藤美昭子氏)と、今後の堅調な推移に期待感は高い。また、観光局は今後、アントワープ、ブリュージュ、ゲントなどの都市での滞在をすすめ、日本からの宿泊数の増加をめざしていく。

また、ヨンカース氏は、ブリュッセルでの国際会議数が世界で第3位と開催件数が多いことから、フランダース地方がMICEデスティネーションとして発展する可能性も示唆する。ブリュッセルはNATOやEUなど国際機関の本部、また国際企業が数多く拠点をおき、大規模な会議を誘致する環境がある。
なお、ブリュッセルの大規模コンベンション施設「パレ・デ・コングレ」が改装を進めており、2009年に「スクエア」と名称を変更して開業する予定だ。「『パレ・デ・コングレ』の改装が終われば、これまで以上に大規模な会議の誘致が可能だ」として、今後はMICE分野にも力を入れていく。
▽アントワープ 〜ファッションの都市のイメージ確立へ

特にファッションでは近年、アントワープが最新モードファッションを発信する都市として世界的に有名になり、個性的なデザイナーズショップ、セレクトショップなどが多く立ち並ぶ。このショップの多くは、中心部から徒歩で訪ね歩けることが大きな魅力で、アントワープ市観光局局長のアニック・ボゼール氏は、「日本から50代から60代を中心に、グループで多く訪れていただいた。最近は、アントワープでのショッピングを目的に訪れるFITの若者も増えている。アントワープ市内は歩いて楽しめるうえ、ブリュッセルのホテルと比べて宿泊費が安く、若者も滞在がしやすい」と、現在の旅行者の傾向を説明。また、アントワープ市の文化観光担当副市長のフィリップ・ヘイレン氏は「(構想段階だが)観光客に的確なファッションのアドバイスができるような『パーソナル・ショッパー』を検討している」と、ファッションの都市としてイメージを確立する案を述べた。
