JAMレポート、オーストラリア各州が独自の魅力再提案−回復に向けた施策も展開

▽ノーザン・テリトリー政府観光局〜「本当にリラックスできる場所」

その中で今年は特に、「本当にリラックスできるデスティネーション」としてもアピールしたい考えだ。オーストラリア国内ではすでに、「Mojo(元気を意味するオーストラリアのスラング)」をテーマにプロモーションを展開しており、日本でも「あなたの元気を見つけてください」といったテーマを打ち出す考えだ。ドイル氏は、「ノーザン・テリトリーは、雄大な大自然に囲まれて『リラックスせざるを得ない』ような場所。忙しい日本人にぴったり」と語り、早ければ、2008年後半に開始する方針だ。
▽ニュー・サウス・ウェールズ州観光局〜世界遺産・オペラハウスツアーが人気

2007年9月まで1年間の日本人訪問者数は、9.8%減の23万4000人となった。ただし、グループやパッケージが減少した中で、修学旅行や語学研修旅行、技術視察旅行などの教育旅行需要は強いという。日本からの学校受入数は、2005年から3年連続で全世界の都市別では首位を獲得しており、「学生マーケットは死守したい」という。
▽ビクトリア州観光局 〜体験型の商品づくり進め、人数の前年維持ねらう

体験型商品では、例えば、動物園で動物の健康チェックや餌付けなどの体験ができる「動物園飼育員体験」プログラムの人気が高まってきている。FAMツアー参加者の反応も良く、今後はグループだけでなく、FITの対応も可能にしたいという。このほか、メルボルンの街歩きを紹介する散歩マップも作成。これら施策は、メルボルンとビクトリア州のファンを増やすことを目的としており、課題であるリピーター獲得につなげていく。また、「教育旅行も大事なマーケット」で、教員を対象にした研修などにより、「質を求める学校を誘致していきたい」という。
▽南オーストラリア州政府観光局 〜素材の多様さを全面に

今年は、富裕層マーケットに、例えばカンガルー島に3月に完成する高級リゾート「サザン・オーシャン・ロッジ」などもアピールする。ワインも引き続き提案する方針で、地元のワインを購入して持ち込むと、コンテスト受賞歴のあるシェフがワインにあった料理を調理してくれる宿泊施設なども紹介したいという。
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▽タスマニア州政府観光局 〜エコイメージ定着、異業種とも協力へ
タスマニア州政府観光局日本地区局長のアダム・パイク氏によると、日本の消費者には、タスマニアが「クリーン」で「グリーン」、「エコ」なイメージが定着し、好まれているという。訪問者数は、2006/2007年度(06年10月〜07年9月)は8.7%増の1万人となっている。オーストラリア政府観光局(TA)による世界遺産キャンペーンも、「非常に助けになっている」という。さらに、カンタス航空(QF)が昨年、周遊型の航空券「オージーエアパス」で、ホバートを運賃の安い「ゾーン1」に組み入れたことから、FITが増加しているという。
プロモーションでは、メディア露出を継続するほか、これまでもアシックスやモンベルなど、タスマニアのイメージを販売促進に利用したい企業とタイアップしており、今年も異業種との協力の機会を探る考えだ。
▽西オーストラリア州政府観光局〜5万人規模をコンスタントに

08年度の方針としては、既に「点から線への展開」を掲げている。これは、パースとコーラルコースト、ロットネスト島などの周遊コースとすることで推進する考え。ロットネスト島は、パースの海岸から沖合い19キロメートルの位置にあり、A級自然保護指定国立公園として手付かずの自然が残っている。ロットネスト島へのフェリーや日帰りツアーを展開するロットネストエクスプレスによると、現在は約3万人の日本人が訪れており、同社主導で日本語で観光案内の小冊子を作成、更なる集客をめざしているところだ。
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▽クイーンズランド州観光公社〜地方でセミナーやFAMツアー強化

そのほか、カンタス航空(QF)と共同で、エイビーロードでケアンズ特集を実施するほか、オールアバウトでも2月末にゴールドコーストを紹介するなど、メディア露出を継続している。また、「クイーンズランド州」としての認知向上をねらい、州の「色」を切り口としたウェブサイト、「queensland-colors.jp」を開設。「総天然色、クイーンズランド」として130色それぞれに画像や説明を付け、いろんな人に見てもらえるようにしたという。
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