ANAグループ、燃油サーチャージ値上げ−改定基準を変更し頻繁な改定避ける

  • 2008年2月18日
 ANAグループは2月15日、国際線の燃油サーチャージの値上げを国土交通省に申請した。07年11月から08年1月までの燃油価格の平均が、1バレルあたり109.06ドルに高騰したため。対象は4月1日から6月30日発券分まで。値上げ幅は500円から7000円で、7000円の値上げのヨーロッパ・北米・中東線では、現行の片道1万3000円から2万円となる。

 さきごろに普通運賃を値上げしたことで、燃油サーチャージ額の引き下げに注目が集まっていたことについて、全日空広報室では、「今回は改定基準を変更、開示した。新しい基準に従えば、現行の燃油サーチャージ額は、例えば北米線では1万2000円となる」とし、実質的には前の基準よりも下がっていると強調する。また、新しい基準では、頻繁な改定を避けるため、これまでは5ドル毎の区分を10ドル毎とし、分かりやすさを確保したという。また、新基準設定だけでなく、今後も運賃のあり方について検討を進める方針だ。


▽全日空、新燃油サーチャージ額(路線/改定後/現行)※1旅客1区間片道
欧州・北米・中東/2万円/1万3000円
ハワイ・タイ・インド・シンガポール・マレーシア/1万4000円/9900円
香港・台湾・グアム・ベトナム/8000円/6000円
中国/6500円/4700円
韓国/2500円/2000円