エイチ・エス損保、旅行保険を主力−顧客ニーズにあわせた商品展開へ

  • 2007年11月16日
 エイチ・エス損害保険は11月14日に営業を開始した。同社は筆頭株主が澤田ホールディングス、第2株主がエイチ・アイ・エス(HIS)となっており、異業種からの新規参入として多方面からも注目されている。当面は旅行傷害保険に特化し、HIS6店舗舗が代理店営業所として販売。3ヶ月後に全国店舗に広げる。さらに現在6.2%の株を保有するユーラシア旅行社を含め株主となる旅行会社を視野に、株主代理店からの紹介などによる販売先の拡大とインターネット販売を計画し、1年後には収入保険料35億円・契約件数50万件、3年後には52億円・70万件をめざす。

 同社の強みは特定市場に特化すること。主力の旅行傷害保険は現在、セットタイプを中心に保険料を旅行日数の1日きざみと細かく設定したほか、標準タイプと治療・救援費用充実プラン、高齢者プランなど多種類を設定しているのが特徴だ。さらに代理委託先を旅行会社中心とすることで、現場の意見を収集し、旅行者ニーズに対応する商品開発で差別化につなげるねらい。また販売チャネルが定着すると見込む08年夏以降には、国内旅行傷害保険、旅行特別保障保険の販売を計画するほか、旅行保険と並ぶもう1つの商品として賃貸住宅入居者向けの家財専用火災保険の開発も計画している。

 なお、旅行傷害保険の設定に際し、インターナショナルSOSジャパンと業務提携し、24時間サポート、キャッシュレス・メディカルサービスを提供。代理店となるHIS店舗では、従来のAIU保険も併売する。

▽エイチ・エス損保保険
http://www.hs-sonpo.co.jp/