モロッコ、日本人渡航者数を3倍の10万人へ−インフラ整備に注力
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モロッコは現在、2010年に全渡航者数を100万人を目指している。この目標に向け、例えば800万ユーロをかけて宿泊ベッド数を1万台増やすなど事業を展開。また、海岸地域の再開発、モノレール「カーサ・コルニシュ・レイル」の整備、ソフィテルやノボテルなどのホテルが入る予定の「カーサ・シティ・センター」、あるいはタンジールでの新しい港湾施設の整備など、インフラ面に注力している。
セミナーにスピーカーとして登場したミキ・ツーリスト営業本部マネージャーの星野実氏は、モロッコが「街並みに統一感があり、絵になる国」と語り、観光資源も他のアフリカ各国に見劣りするものではないという。現在は比較的年齢層の高い旅行者が多く、カサブランカをはじめ、フェズやマラケシュ、ルズーガ、カズバ(要塞)のあるアイト・ベン・ハッドゥなどが人気だ。ただ、それらの地域に旅行コースの組み合わせが類似、固定してしまっているとの認識で、今後はザゴラやアガディール、シャウエンなど、あまり知られていない街についての魅力を知ってもらいたいという。
同じくスピーカーであったエールフランス(AF)/KLMオランダ航空(KL)営業部長の林田固成氏は、AFはヨーロッパからモロッコへの就航便数が週56便でヨーロッパ系航空会社の中で最も多く、またラバトに就航する唯一の航空会社であると強調。日本からの便と乗継ぎ時間が最小で45分、総フライト時間も16時間と、日本から同日乗り継ぎが可能であるという同社の強みをアピールした。
なお、モロッコ王国大使館とカサブランカ観光局は日本国内で、時期は未定だが、キャンペーンを展開する意向。会場でも砂漠や、世界遺産に選ばれている4ヶ所の旧市街(メディナ)、世界で3番目に大きいハッサン2世モスク、6ヶ所のシーサイド・リゾートや180ホール以上のゴルフコースなどの観光資源を紹介し、キャンペーンを目標達成への弾みにしたい考えだ。