賃上げの波に揺れる中小企業、人件費高騰で倒産急増
東京商工リサーチ(TSR)は3日、2024年に「人手不足」を要因とした企業倒産が289件に達し、2013年以降で最多となったと発表した。特に求人難や人件費高騰による倒産が大幅に増加しており、中小企業を中心に厳しい経営環境が続いている。倒産の内訳を見ると、「求人難」が114件、「人件費高騰」が104件、「従業員退職」が71件となり、いずれも過去最多を更新した。業種別では、サービス業や建設業、運輸業などの労働集約型産業での増加が顕著で、特に破産が全体の9割以上を占めた。資本金別では1000万円未満の企業...