能登半島観光復興へ、旅行各社が各種プラン造成、国交省も復興対策本部設置

  • 2007年4月27日
 大手旅行各社が能登半島への各種企画の取り組みを開始した。JTBグループは石川県と連携し、5月7日から6月30日まで、全国で「元気宣言、能登・いしかわ。〜やっぱ能登はいいぞいね〜」キャンペーンを実施。エースJTBの宿泊プランを利用して能登半島・石川県に滞在する人に、1人あたり500円の買い物券を提供するほか、輪島、和倉など5地区での滞在者には能登有料道路片道券、または1000円分のガソリン券を進呈。このほか、期間限定で金沢/和倉・輪島間で1日500円のワンコインバスも運行する。キャンペーンに先立ち、4月27日から首都圏・関西発で特別企画商品を発売。首都圏発2商品で3000名、関西発1商品で1000人の販売を目指す。

 また、近畿日本ツーリストでは5月7日から7月31日までの設定で、能登半島応援企画として国内宿泊プラン・メイト「ようこそ!いしかわ」を企画。旅行代金は2人以上から定員数まで同一代金とし、旅行出発日が平日の場合は1万100円、1万5100円、2万100円、休前日の場合はそれぞれ5000円プラスの3タイプに限定した。参加者1人につき、旅行代金のうちの100円と、KNTから同額の100円を拠出し、合計200円を石川県災害対策本部に寄付する。このほか、名古屋、関西からの往復1000円バスの運行や、加賀地区での観光施設の割引券などの特典を盛り込み、5000人の送客を目標にする。

 なお、国土交通省北陸信越運輸局では、3月25日に設置した「北陸信越運輸局災害対策本部」を解散し、「北陸信越運輸局復興対策本部」を設置。交通運輸や観光の復興に資する活動など、今後の復旧・復興対策を支援する。既に設置した「平成19年能登半島地震・観光復興対策室」も復興対策本部と連携する。