ハイアット、米国内で新ブランド「ハイアット・プレイス」を展開へ

  • 2005年8月30日
 ハイアット・ホテルズ・アンド・リゾーツは東京でワークショップを開催、これに合わせて米国での展開するハイアット・ホテルズ・コーポレーション、国際市場を手掛けるハイアット・インターナショナル・コーポレーションの担当者らが来日し、現状と今後について説明した。ハイアットはこの数年間、持株会社への移行を進め、昨年12月31日を以って完了。この役割についてハイアット・ホテルズ・コーポレーション営業上級副社長のタイ・ヘルムス氏は持株会社化への移行のメリットとして、財政面でコスト構想が向上したこと、買収について適切な対応ができる体制、人材については適材適所を行いやすいことを指摘する。既に、(1)財政面、(2)IT関連、(3)流通、(4)新規ホテル開発などを持株会社の下で一本化しているという。
 この新体制への移行で、既にハイアットが買収しているアメリスイーツを「ハイアット・プレイス」としてブランドを変更、これまで獲得している高級マーケットだけでなく、パーク、グランド、リージェンシーに続くブランドとして展開する。想定として、ロングステイ、価格重視層へ訴求し、これまで展開したブランドでは捉え切れなかった顧客の取り込みを図る。なお、今後の展開についてはアメリカでブランドを確立した上で他地域での展開を考えるとしている。

 なお、新規ホテルの展開は積極的だ。アメリカ国内ではジャクソンビルで966室、ダラス・フォートワースで300室、デンバーで1100室、テキサス・オースティンに500室のリゾート、ラスベガスで3000室、サン・アントニオで1000室規模のホテルをそれぞれ展開する。また、ロサンゼルスのセンチュリープラザを買収、10月5日からハイアット・ブランドとして運営を開始する。
 ハイアット・インターナショナル・コーポレーション・アジア太平洋地区マーケティング副社長のグラハム・カーダー氏はアジア太平洋地区での今後の開発を説明。日本では2006年第1四半期に京都で新規ホテルの開業を予定。また、今後の拡大が想定される中国では、10軒の案件が進んでおり、ハイアットリージェンシー東莞を2006年第1四半期、ハイアットリージェンシー上海も2006年に開業、そのほかパークハイアット北京、パークハイアット上海の開業も控える。