スターA、今後のネットワーク拡充のポイントはCAの加盟と地域航空会社

  • 2005年6月1日
 スターアライアンスは現在、「ホワイト・スポット・ポリシー(地図上の空白を埋める作戦)」を展開、インド、ロシア、中国を重要な地域として、加盟を促している。ただし、先ごろロシアについてはLHが交渉を進めていたアエロフロートロシア航空(SU)がスカイチームへの加盟を正式に発表している状況。
 中国については、スターアライアンスは中国国際航空(CA)AIR CHINAの加盟に向けて話を進めている段階だ。先ごろ、キャセイパシフィック航空とCAが香港/北京線でコードシェア実施で、提携交渉にCAが一歩おいたのではという質問にスターアライアンスCEOのヤーン・アルブレヒト氏は「あくまで中国の地域的な両社の戦術」として、CAがワンワールドと話を進めるという憶測を否定。世界経済で中国内の諸都市が注目されており、順調な経済成長を遂げていることから「中国内でネットワークを持ち、国際線も順調に路線を拡大している」CAが加盟することによるスターアライアンスが拡大するメリットを強調した。
 今後のネットワーク拡充の施策は地域航空会社の加盟が重要になる。既に大手航空会社は各アライアンスに加盟しており、中東、および日本航空(JL)が残る状況。フライト数ではスターアライアンスが26.7%、スカイチームは22.4%、ワンワールドが18.3%と空白部分は少ない。ヤーン氏は「どのような航空会社を受け入れことについても前向きだが、アライアンスを適正に管理するためには、特定地域の旅客ニーズを満たしていくことが重要」との考えを示した。
 なお、中東地域の航空会社の躍進が昨今は目覚しいが、「現在のところ話はしていない」としている。