観光白書、平成14年度は観光振興による地域作りが重要テーマ

  • 2002年5月31日
 「平成13年度観光の状況に関する年次報告」及び「平成14年度において講じようとする観光政策」(観光白書)が閣議決定された。白書は読んでもらわないと実態を把握してもらえないという観点から、「平成13年度観光の状況に関する年次報告」ではグラフ、図を多用したほか、今年から「コラム」欄を設け、視点を変えた解説を掲載するなど読みやすさを追求した内容になっている。また、従来は「国民の旅行に対する意識」から報告していたものが、今回は観光を21世紀のリーディング産業に育成したいとの位置付けから、観光の経済波及効果が最初に報告されている。これは「平成14年度において講じようとする観光政策」でも重要課題となっており、観光経済波及効果の分析に2974万4000円の予算が組まれている。そのほか、サッカーW杯を契機にしたインバウンド振興や、休暇取得促進や観光地作りなどの国内旅行振興の取り組みなど、国内地域から日本全体の活性化へ繋げるための方針が盛り込まれている。