シンガポールのファーイーストが日本展開加速 30年までに2500室体制、新ブランド投入も視野に
ローナー 日本にウェルネスブランド「Oasia(オアジア)」に大きな可能性を感じています。オアジアでは、ヨガやアクアジムなどのウェルネスプログラムを提供しており、建築面でも植物を多く取り入れ、風通しの良い開放的な空間を提供しています。
日本は温泉文化やウェルビーイング需要が強く、非常に相性が良い市場です。温泉地での開業はもちろん、北海道のスキーリゾートや沖縄のリゾートでも可能性があると見ています。
また、ラグジュアリーの「The Clan Hotel(ザ・クラン・ホテル)」についても、東京や京都で可能性があると考えています。現在はシンガポールで展開しており、歴史的なティーセレモニーなどを提供するストーリー性が強いホテルです。
ローナー 私たちのような中規模のホテル運営会社にとって、OTAとの連携は不可欠です。OTAは重要なパートナーで、国際的なOTAだけでなく、日本国内のOTAとも幅広く連携しています。日本では、じゃらんや楽天トラベルなどを経由して法人需要を取り込んでいます。
一方で、OTAだけに依存するのではなく、自社サイト経由の予約や法人契約、ホールセール事業も強化しています。シンガポール側のデジタルチームとも連携しながら、自社サイトの強化やデジタルマーケティングにも注力しています。OTAを競合ではなくパートナーと捉えつつ、販売チャネルのバランスを最適化していきたいと考えています。
ローナー おもてなしにおける「人間らしさ」はAIでは代替できませんが、業務効率化ではAI活用を積極的に進めています。特に予約部門ではAI関連のプロジェクトを進めているところです。
現在は、メール予約をAIが解析し、システムに直接アクセスして空室の確認や見積提示まで自動対応する仕組みを開発しています。近いうちに実装する予定です。
現在は旅行者がChatGPTやClaudeなどを通じてホテルを探す時代になっています。このため私たちはGEO(生成エンジンの最適化)への対応も重要になると考え、解決策を模索しているところです。
さらに、デジタルチェックインやスマートフォンを使った館内コンシェルジュ機能など、宿泊体験全体のデジタル化も進めています。デジタルチェックインはシンガポールですでに導入しており、日本でも近い将来の導入を検討しています。