日本市場回復に熱い期待、「Travel Better」プラン継続とともに万博で「スイス」をアピール-スイス政府観光局
■スイス観光局はTravel Betterで季節分散誘致を継続
一方、スイス観光局では夏に集中する観光客を分散させる方策「Travel Better」を2025年も継続。スイス政府観光局日本支局長のパオロ・ルナルディ氏は「ユングフラウ地方は季節の魅力に富みポテンシャルは高い」と期待をよせる。同局メディアマネージャーの押尾雅代氏は「夏季はあらゆる予約が取りづらいが、ピークシーズンを外せば観光客一人ひとりに対するサービスの質も必然的に高まり、結果的に満足度の高い旅の提供につながる」と話す。2025年1~2月の統計では日本人訪問者数は対前年比+30.1%、宿泊数も+25.7%となっており、「Travel Betterの効果が表れている」(押尾氏)と手ごたえを感じている。
■万博では「ハイジ」をマスコットに観光PRを図る
プレゼンテーション終了後、参加者は大阪・関西万博のスイスパビリオン内を見学。パビリオン展示は「ハイジと共に、テクノロジーの頂へ」とのテーマのもとアニメーション「アルプスの少女ハイジ」をマスコットキャラクターに据え、アルプス文化や最先端技術などを紹介している。パビリオンは自然環境に配慮した軽量膜構造建築。カフェではスイスワインや伝統料理が楽しめる。関係者らは万博の展示・話題性を通して、スイスを発信するとともに、観光誘致への訴求力、需要喚起につなげていきたい考えだ。