日本航空代表取締役社長 グループCEO 鳥取三津子氏
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年は、国内外で空の安全についてご心配をおかけする事案が多く続きました。中でも、弊社が関係しましたものは、お客さま・社会への影響が大きく、大変重く受け止めております。JALグループ一同、社員一丸となって、航空会社の根幹であります安全運航に努めてまいる所存です。
また、不安定さを増す世界情勢、猛威を振るう自然災害、大規模システム障害といったリスクは、時と場所を選ばずに顕在化いたしますが、人流・物流・商流を支える社会インフラとして、いついかなる時もお客さまのために最善を尽くすことができる万全の備えを、日々整えてまいります。
取り巻く経営課題が複雑さを増している今だからこそ、社会のサステナビリティや人々のウエルビーイングに軸を置いた経営が、企業に求められていると考えております。
今年は、2021-2025年度 JALグループ中期経営計画の最終年度が始まります。ステークホルダーにお約束した目標を達成し、計画を「完遂」することで、着実に企業価値の向上を実現いたします。また、並行して2026 年度からの新しい中期経営計画の策定に着手いたします。地球環境を守り、関係・つながりを創り、そして多様な社員が集う、世の中に必要とされる価値ある企業を目指して、成長・発展の絵姿を描いてまいります。
4月には、いよいよ大阪・関西万博が開幕します。ご関係の皆さまと手を携えて、日本各地・世界各国から多くのお客さまをお迎えし、未来への期待感や日本のよさを感じていただきたいと思います。
本年も、安全・安心で人と地球にやさしいフライトのために、現場と経営をつなぎ、最高のチームワークを作ることに心を尽くしてまいります。2025年が、皆さまにとりまして心豊かな一年となりますことを、心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。