【視察レポート】脱カジノ依存目指すマカオの魅力とは?アクティビティ・グルメ・最新ホテル情報を取材した
フュージョン料理に注目
アクティビティやホテルなど、様々なスポットを巡った今回の視察旅行の中で、特に触れておきたいのがマカオ料理だ。長らくポルトガル領であったマカオでは、ポルトガル料理の調理法をベースに、アフリカやインド、中国の食材や調理法を取り入れたフュージョン料理が楽しめる。2017年にマカオは、ユネスコの食文化創造都市にも登録されている。
伝統的なマカオ料理が味わえる「Casa Maquista 土生公館」は、観光名所「タイパ・ハウス」の5棟の建物の内の1つに位置しており、政府のレセプションハウスとして使用されていた美しいポルトガル建築の中で料理が楽しめる。
今回はランチだったが、10時~22時で営業しておりディナーとしての利用も可。また、タイパ・ハウス内には、博物館も併設されており食前などに立ち寄ることもできる。
マカオ料理に興味が湧いたら、マカオ料理を体験するのも面白い。モンテの砦から徒歩10分程の場所では、マカオ料理の専門家アントニエタ・マニャオン氏によるワークショップが開かれている。
現地で実際に作られているマカオ料理を体験できるのも当然魅力だが、見慣れない食材などが並ぶ普段見ることはできない異国のキッチンはいるだけでも楽しい。体験するレシピには使用しない食材などの質問にも快く答えてくれた。
今回のワークショップでは、タコを使ったサラダとポルトガルチキン作りを体験。シェフがお手本として調理しながら工程を教えてくれるほか、マカオ料理の歴史や特徴なども紹介してくれた。もちろん、完成した料理はその場でいただける。
食体験では、Wホテル・マカオ内のレストラン「DIVA」でいただけるモダン広東料理も素晴らしい。広東料理の代表的なもので日本でも馴染みのある点心などをいただけるコース料理は、マカオ料理の要素も残しつつ、陳皮などの薬膳食材を用いており新鮮味があった。
地上40階に位置するDIVAでは、マカオの街を見おろしながら料理が楽しめる。また、バー「Blind Tiger」が併設されており、食後などにスペシャルなウイスキーやカクテルを堪能することもできる。
バーで言えば、「Asia's 50 Best Bars 2024」にマカオから唯一選出された「The St. Regis Bar(Macau)」も必見。セントレジス・ニューヨークのキングコールバーはブラッディマリー発祥として知られているが、マカオではスパイスを効かせたオリジナルのブラッディマリーが楽しめる。