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ホンダジェットを活用したガストロノミーツアーが本格販売、Japanticketが考える高付加価値旅行とは

 インバウンド向けに体験サービスのeチケット化を支援するJapanticketは、本田技研工業のビジネスジェット「HondaJet(ホンダジェット)」を活用したプレミアムガストロノミーツアー「Japan ticket PRESTIGE(ジャパンチケット プレステージ)」の本格販売を開始した。第一弾は神戸空港から広島・山口を巡る1泊2日のツアー。台湾の会員制クラブのオーナーらが参加した。Japanticketが仕掛ける高付加価値旅行の中身とは。今後に向けて描く未来図とは。Japanticketの親会社で飲食サービスを中心にデジタルソリューションを提供するエビソル代表取締役の田中宏彰氏とJapanticket事業開発兼インバウンドDX推進担当執行役員の宮崎有生氏に話を聞いた。

(左から)エビソル 田中宏彰氏、Japanticket 宮崎有生氏
-「ジャパンチケット プレステージ」を立ち上げた背景を教えてください。

宮崎有生氏(以下敬称略) Japanticketは、インバウンド集客向けeチケット管理システムとして2021年に生まれました。その後、新規事業として富裕層向けのサービスの立ち上げを考えました。

田中宏彰氏(以下敬称略) 我々のリソースから飲食店と体験のセット販売は当然できますが、それでは高付加価値化にならないと考えました。そうであれば、ターゲットを既存の顧客層から富裕層にまず変えていくことにしました。

宮崎 ターゲットとしては、政府の富裕層の定義と合わせて、着地で100万円を消費する層に定めました。具体的には、私たちは、完全オーダーメイドではなく部分的なテーラーメイドを求める中富裕層を「ティア1」、OTAやクレジットカードなどのロイヤルプログラムの上位会員を「ティア2」と定義し、潜在顧客としました。

田中 日本が観光立国に向かうなかで、どのように単価を上げていくかは業界のテーマ、サプライヤーの経営課題になっていると思います。その課題解決の一つという考えもあります。

-ホンダジェットを活用した「プレミアムガストロノミーツアー」についてお聞かせください。

宮崎 私たちは、富裕層向けのサービスとしてシームレスな移動の構築を進めており、ホンダジェットはあくまでその中のモビリティの一つと位置付けています。

 本田技研工業様は、ビジネスジェットを活用した空の民主化を目指すなかで、医療など公益性の高い取り組みを進めていますが、ビジネスジェットに乗ること自体を「体験」と位置付け、その考えから親和性の高い観光にも注目していることから、Japanticketとパートナーシップを組むことになりました。

ホンダジェットの機内

 シームレスな移動で言えば、空港との協力で、到着したホンダジェットにハイヤーを横付けし、国家元首のようなVIP対応も実現しています。

 また、ガストロノミーについては、エビソルやJapanticketのネットワークが生かされています。

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