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モンゴルの風と星、大きな空、そして遮るもののない大草原 その1-MATCH 松宮英範氏

  • 2024年9月19日

 MATCHの松宮英範です。旅行会社に26年勤めた後、脱サラ・起業し、旅行業3種と宿泊施設のプロデュースをやっております。2回に分けて、モンゴルの話をお伝えします。

 8月末、まだまだ酷暑の真っただ中、トラベル懇話会の研修でモンゴルを視察、訪問しました。トラベル懇話会とは1978年発足の歴史ある旅行業界の勉強会で、会員数154名、メンバーは広く観光産業に携わる企業経営者で、旅行会社大手・中小はもちろん、ランドオペレーター、クルーズ専門会社、航空会社、ホテル、政府観光局、観光関係の学校から、ITサービス提供会社、保険会社、業界プレス等で構成されています。年7回開催される月例会では、外部講師による講演を行っており、今月の月例会はツーリズムEXPOジャパン2024のスペシャル・サポーターにも就任されている女優の山口智子さんでした。その他、国内・海外研修旅行が定期的に開催され、知見や交友を深める場として私も大いに参加させてもらっています。

 そんな訳でモンゴル研修です。昨年モンゴルを舞台としたTVドラマがヒットしたことや、比較的安価で異次元の体験が出来るモンゴルはひと足早く回復傾向にあり、今後もっと注目を集めるデスティネーションとなり得る、という理由で研修先に選ばれました。参加者は総勢18名、マイナー?と思われた研修先の割には少なくなく、これも訪問したいと考えている旅行関係者が多いと言えます。

 結論から申し上げますと、モンゴルでの滞在は素晴らしかった、もっと⾧くいたかったというのが率直なところ。今回の日程では観光地で有名なテレルジは訪問せず、草原のゲルでの2泊、ゴビ砂漠での2泊という商談会中心のウランバートルでの3泊以外は、それは冒険心がくすぐられる構成です。

 この草原での滞在が兎にも角にも新鮮で心躍るのです。モンゴルの草原は国土の70%と言われ、ちょうど日本の森林が国土の67%を占めるのと同じような占有率です。この草原には木が1本もありません。小高い山はあるのですが、そこも草に覆われ木はありません。国土の2/3が森林の日本とは完全に別世界です。だからこそ空がとてつもなく広く大きく、風が何にも遮られず常にここちよく、さわやかにさりげなく吹き体にまとってくるのです。

 訪れた季節も良かった。8月の真ん中だともっと暑さ厳しく、9月も今頃は既に寒さが厳しくなり始めます。「木が1本もない見渡す限り360度の大草原」は、多分訪れた者しか実感できません。写真で見る通りではありますが、切り取られた風景では感じることが出来ない「生(なま)の実感」をモンゴルの草原では強く体感できます。