求人情報

急激に日本市場でのプレゼンス高めるアコー、ロイヤリティプログラム「ALL」による顧客の囲い込み進める

  • 2024年5月8日

 日本市場での積極開業によるプレゼンス向上に加え、同社ではロイヤリティプログラム「ALL-Accor Live Limitless」の強化による顧客の囲い込みも進めている。

 ロイヤリティプログラムのほかブッキングプラットフォーム機能も兼ねるALLでは、110か国にブランド数40以上に及ぶ同社ホテルへのシームレスな接続を可能にし、獲得したポイントは宿泊や体験などに利用することができる。

 同社中近東・アフリカ・アジアパシフィック地区プレミアム、ミッドスケール、エコノミー部門CCOのケリー・ヒーリー氏によると、中でも特に力を入れているのが「スポーツ」や「音楽イベント」などの体験プログラム。昨年には、フランスのサッカーチーム パリ・サンジェルマンのジャパンツアーに合わせ、ALL会員向けに選手とのミート&グリートへのアクセス権などの特別な体験が用意された。

ACCOR
(左から)ディーン・ダニエルズ氏、ケリー・ヒーリー氏

 一方、ロイヤリティプログラムについては他社でも活発な動きがある中で、同社が強みとしたのが、ポイントの「流動性の高さ」。ポイントによる宿泊利用を行う際に、競合他社では一部期間は使えないなどの制限があることに対し、「ALLはいつでもどのホテルでも必ず使うことができる」(ヒーリー氏)。また、予約時のみならずチェックアウト時にも使えるなど自由度が高い。

 また、ヒーリー氏は今後のALLにおける戦略について「お客様がしっかりと価値を感じる形で毎日の生活の中に入っていくようにしたい」と語っており、国内向けには先月19日に楽天ポイントとの相互交換に関する契約を締結したばかり。一部の国では、ALLアプリを通したタクシー配車や、日々の買い物でポイントが貯まるアコーによる提携クレジットカードを発行するなど、「ホテル以上のライフスタイルでのパートナー」を目指し今後も積極的な展開を進める方針だ。