TIFS会員インタビューVol.8 アジア・インタラクション・サポート 青木 達夫 氏
青木 特に趣味はないですが、お酒は好きです。日本酒の会などに呼んでもらうことも多いのでよく行っています。自分では泡盛の会も主催しています。酒屋さんに「泡盛の会をやってくれる人を探している」と言われて、やっているのですが(笑) 特技とも言えませんが、飲んでも「酔わない・乱れない」。楽しくなるだけです。
青木 会員同士における期待で言えば、「インバウンドがあればもっとうまくいく」というところにお問い合わせをいただきたいです。インバウンドがより質を高め、より多くの旅行者を迎えて、観光公害が無いかたちで日本の中核産業になっていくために役立つのであれば、会員同士協力すべく、お問い合わせをいただけると嬉しいです。
政治的なところで期待したいのは、観光業やサービス業の賃金が低すぎるという課題の解決です。金融や商社や大手企業の賃金及びサービス内容と比較して、観光業は提供内容に対する対価が見合っていないと感じます。同じレベルの仕事をしたら同じ給与をもらえないといけません。そもそも、日本人の感覚として、飲食業や観光業へ敬意が充分に払われていないと感じます。そう意識を改める運動を一緒に展開をしていければと思います。広義の意味での観光産業全般が尊敬されて自分たちも尊厳を持てるようにすることが必要です。自社でも給与アップはしていますが、まだまだ全体を底上げしないといけないと感じています。また、日本人の休みの平準化も必要です。国内の宿泊業が一週間のうち土曜日の一日だけでなんとか稼ぐという状況を脱却しなければいけません。
青木 皆さんのお考えがいかがかは分かりませんが、私自身が見る限り、日本の観光市場はフランスレベルになると思っています。アジア圏の市場が大きいというのが主な理由にもなりますが、アジア圏の中で一番吸引力があるのが日本だと思うので、フランスを抜く可能性さえあると考えています。そのような状況なのですから、中心産業としての自負を持ち、足元の利益を取るために将来の何かを捨てるのではなく、中長期でしっかり収益をつくるという考えで、一緒に大きい果実を取りに行きたいです。日本のポテンシャルは非常に高いのですから。
※TIFS運営からのお願い:会員の限りある時間と苦労を重ねて培ってきた知見を尊重し、情報収集目的のみのお問い合わせはお控えください。