成田制限エリアにクレカ上級会員向け新ラウンジ、海外乗継客がメインターゲット
空港ラウンジの運営やプライベートジェット・チャーター機の運行支援などを展開するアイ・エー・エス・エスは7月12日、成田空港の制限エリア内に2つのクレジットカード上級会員向けの新ラウンジ「I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE」を開業した。同社はこれまで成田空港第1・第2旅客ターミナルの一般エリアとホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港ターミナル2の制限エリア内でラウンジを展開してきたが、国内で制限エリア内にラウンジをオープンするのは今回が初めて。
同社取締役の千代川明義氏は7月11日に開催された内覧会で弊社の取材に応え、制限エリア内でのラウンジ開設について「10年前から希望していたが、空き状況などタイミングもあり開設できていなかった」と振り返るとともに、今回の開業について、「海外からの乗継客の取り込みをはかることが目的」と説明。成田国際空港(NAA)と乗継客の休憩所が不足しているとの課題を共有し、1年ほどかけてラウンジについて協議し今回のオープンに至ったという。
ラウンジは1日200名から300名程度の利用を見込んでおり、外国人が主となる見込み。利用者はクレディセゾン/アプラスカードのプラチナカード以上の保有者とDiners Club、プライオリティ・パス、ラウンジ・キー、ラウンジ・パスサービスの利用者。7月中はソフトオープン期間とし、2週間程度は9時から15時まで営業し、その後は需要に合わせて時間を変更。8月以降は7時30分から21時まで営業する見通しだ。
ラウンジ内では無料で食事やアルコールを含むドリンクを提供するほか、専用のWiFiも用意する。メニュ-は日本食で、アルコール類は日本産を用意した。このほか、成田国際空港内のラウンジとしては初めてコスタコーヒーも提供する。
各ラウンジでは利用者に日本らしさを感じてほしいとの考えから、日本の文化を感じられる内装にこだわった、第1旅客ターミナル3階の「希和-NOA-」は座席数が54席。白無垢と神社の御社殿をイメージした開放感のあるラウンジで、テーマは「旅の幸福に誓いを立てる場所」とした。入り口には「神の化身」ともされるゴジラを魔よけの意味を込めて設置した。
一方、第2旅客ターミナル4階の「虚空 -KoCoo-」は黒をベースにした落ち着いた雰囲気のラウンジ。テーマは「宙に浮く安全を願う空間」で、宮崎アニメをはじめとしたアニメや漫画をサブテーマとした。日本のサブカルチャーをモチーフにしたアートを随所に配置したほか、サブカルチャーが生まれた昭和の象徴としてジュークボックスも設置している。
なお、ラウンジの詳細については後日フォトニュースで紹介する予定。