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【ホテル総支配人リレーインタビュー】第18回 コンラッド大阪総支配人 マルコ・ティラフェリ氏

  • 2023年1月18日

「人こそ財産」で回復先行
23年は19年比で2桁増見込み

 第18回のリレーインタビューは、2021年2月からコンラッド大阪を総支配人として率いるマルコ・ティラフェリ氏。ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパで総支配人を務める高良真理氏からバトンを引き継いだ。コロナ禍ど真ん中で就任しながらこれまでの業績は好調というティラフェリ氏がどのようにこの困難を乗り越えてきたか、そして高良氏の関心を引いたダイバーシティ&インクルージョンについてはどう取り組んでいるのか聞いた。(聞き手:弊社代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人 岡田直樹)

ティラフェリ氏

-これまでのご経歴をお聞かせください。

マルコ・ティラフェリ氏(以下敬称略) 生まれはイタリアのローマで、ホスピタリティでのキャリアもザ・セントレジス・グランドホテル・ローマで始まりました。米国での勤務経験もありますが、この13年はフィリピンのマカティ・シャングリ・ラ・マニラ、マレーシアのヒルトン・クアラルンプール、そして日本でコンラッド東京とコンラッド大阪で務めています。

 日本での生活はもう6年。コンラッド大阪は開業に携わった後、2021年2月に総支配人として戻ってきました。

-東京と大阪、どちらがお好きですか?

ティラフェリ どちらかと言えば大阪です。趣味でトライアスロンをしていて、今の自宅の後ろに六甲山があるので週5日自転車で登ってから出勤しています。山を走ることもあるし須磨海岸で泳ぐこともあります。

-コンラッド大阪の強みについて教えてください。

ティラフェリ 間違いなくチームです。海外からのお客様をターゲットとするホテルとして、開業時から多国籍のチームを構築してきました。現メンバーの出身地は台湾、香港、欧米、シンガポールと多様で、しかも平均年齢は30歳ほど。若くダイナミックで、学ぶ意欲があり高い柔軟性を備えます。これが今のコンラッド大阪の成功の礎と言えるでしょう。

 そして2番目はハード。我々のホテルは200メートルの高さからの眺望が自慢でこれは他ホテルが容易に獲得できるものではありません。タグラインも「天空のアドレス(Your Address in the Sky)」としています。

 景観は、実際に大きなセールスポイントになっていて、特に朝焼けと夕焼けは息を呑む美しさ。毎日目にするチームメンバー(従業員)にとっても魔法の時間のように感じられます。また晴れた日には40キロメートル以上も離れている明石海峡大橋まではっきり見ることができます。

-コンラッド大阪での日々を満喫されているようですね。

ティラフェリ もちろんです。今一番恐れているのはいつか離任しなければならない日が来ること。ずっと先であって欲しいと願っています。

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