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【カンボジア現地レポート】観光地がぞくぞくと再開、欧米からは観光客の回復も

  • 2022年12月14日

 チュムリアップスォー!!(こんにちは) 。東南アジア8ヵ国でインバウンドとアウトバンドをおこなっておりますS.M.Iトラベルの加藤正智と申します。世界遺産アンコール遺跡を擁するシェムリアップを含むカンボジアのコロナ禍の現状レポートをお届けいたします。

 さて、カンボジアの現在のコロナの状況ですが、感染者は連日10人未満、アフターコロナの動きが加速しています。入国の際の水際対策も撤廃されコロナ前と同様の対応で訪問が可能となっています。

 シェムリアップというとアンコール遺跡のある観光の街なのですが、観光が主要産業の街ということもあり、コロナ禍がはじまって2年間で、ホテル、レストランなどの観光産業施設が90%ほど休業に追い込まれていましたが、2021年より段階的に水際対策を緩和していき、今年の夏場の段階でそのうちの50%強が営業を再開する状況となっています。雨季も終わりを迎えているこの時期に、さらに多くの関連施設の再開の一報がもたらされています。そういった施設をご紹介します。

アンコール国立博物館(シェムリアップ)

 コロナ禍で海外からの観光客がほぼいなくなったシェムリアップで休館を余儀なくされていたアンコール国立博物館ですが、11月1日より再開されました。こちらにはアンコール遺跡群から持ち込まれたアンコール期の石像、クメール美術の概要などが展示されています。ぜひ機会があったら訪問してみてください。


伝統舞踏付きのディナーショーレストラン(シェムリアップ)

 アプサラダンスに象徴されるカンボジアの伝統舞踏、ヒンドゥー文化に大きな影響を受けカンボジアの宮廷にて保護されていた歴史を持ちます。神様へ奉納する意味や祭事の際に踊られていたものです。コロナ禍の中、市内のダンスショー付のレストランはすべて休業となっておりましたが、今年の10月より再開してきております。アンコール遺跡に残るレリーフの女神と同じような衣装を着たアプサラの舞は凄く見ごたえがあります。


パブストリート(シェムリアップ)

 シェムリアップ市内中心部にあるオールドマーケットのエリアにあるパブストリート。こちらには多くのレストラン、パブが並んでおり観光客の途絶えた時期には多くのお店が休業していましたが昨年あたりから徐々に再開しており現在は90%ほどが営業しています。賑わいの戻るパブストリート、カンボジア訪問の際にはぜひ足を延ばしてみてください。


王宮&シルバーパゴダ(プノンペン)

 カンボジアの首都プノンペンの観光の見所のひとつ。王宮とシルバーパゴダが12月1日よりお客様の受け入れを再開しました。プノンペンの見所としては国立博物館、ツールスレン博物館などと並んで目玉のひとつでもある王宮とするバーパゴダ、コロナ禍のなか長く外部からの人の出入りが制限されていましたが、これで、プノンペン市内の主要な観光箇所はすべて再開されたことになります。初日から結構多くの人が訪問していました。


 また、カンボジアでは2022年4月に屋外で換気のされている公共施設でのマスク着用の義務が撤廃されました。夏場まではそれでも外出の際はマスクを着用しているケースが多く、私の見た感じでは外出者の7~8割はマスクを着用している状況でしたが(埃が多くバイクなどに乗る際にコロナとは関係なくマスクを着用しているケースもありますが)、12月現在、9割はマスクは着用していないように見受けられます。

 コロナ前と同じように欧米からのお客様が10月以降多く戻ってきており、その増加に伴い、段々とマスク着用の意識が薄れていった感じです。まだまだ日本をはじめとするアジアからのお客様は少ない状況が続いていますが、これから年末年始を迎えお客様も増えていくのではないかと予想されています。なお、弊社におきましては日本からのお客様を受け入れる際にはガイド、ドライバーにはマスクを着用してもらって万全の準備を整えています。

 最後に12月3日にラッフルズ・グランドホテルでクリスマスツリーの点灯式がおこなわれました。同ホテルはフランス統治時代の1932年に創業し、コロナ禍中は休業しリノベーションを進めていましたが、2022年6月に営業を再開しています。

 この12月の時期になると例年シェムリアップ内の各ホテルが競うようにクリスマスのデコレーションで雰囲気を盛り上げていましたが、このコロナ禍の2年、そういった華やかな部分が見れなかったこともあり、ようやくアフターコロナの動きが本格化してきたなと身をもって感じるイベントとなりました。


 シェムリアップ市内では2021年いっぱいおこなわれていた遺跡地区、市内の道路整備も2022年年初にほぼ完成し世界各国からのお客様をお迎えする準備が整っています。日本の皆様とシェムリアップでお会いできる日が来るのを楽しみにお待ちしております。ぜひ、カンボジア・アンコール遺跡においでください。

加藤正智
S.M.Iトラベル カンボジア現地責任者

遺跡、歴史が好きで大学生の頃にアジアを放浪。社会人経験を経て1997年にカンボジアで旅行業界での勤務を始める。2004年にS.M.I.トラベルに入社と同時にカンボジア支店の立ち上げメンバーとなる。シェムリアップでの遺跡観光、カンボジア国内の視察、研修旅行などの手配、受け入れをおこなう。