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地域に分け入るJAL社員たち~大分県編~

  • 2022年9月29日
-地域が抱える課題や目標、それに対する取り組みについて教えてください。またその課題のなかで、JALからの出向者の方に期待することは何でしょうか。

 大分県は、これまで観光客数は多いものの、観光消費額が他県と比較して少ないことが指摘されてきました。一方、民間調査会社の都道府県魅力度ランキングにおいては、魅力的な宿泊施設部門で第1位を獲得するなど全国的に高い評価を得ています。この魅力的な宿泊施設に本県ならではの観光コンテンツを組み合わせ、観光客の満足度を一層高め、滞在日数の延長やリピート客を増やすことで、観光消費額の増加につなげることが必要と考えています。

 現在、大分空港では、海外の民間事業者等と連携してアジア初となる水平型宇宙港実現に向けた取り組みを進めています。この大分宇宙港や2024年就航予定のホバークラフトなど、大分ならではの素材を生かした観光コンテンツの開発が急務となっています。原山アドバイザーには、この観光コンテンツ開発のリーダーとして取り組んでいただいており、役所にない斬新な発想による大分ならではの観光コンテンツ開発など、今後の活躍を期待しています。

大分空港と国東半島

-今後の需要回復も見据えて、コロナ後はどのようなターゲットにどのような商品・素材を紹介していきたいですか。

 先ほども触れましたがやはり宇宙です。ツーリズム戦略2022-2024の表紙にも掲載していますが、これからの「おんせん県おおいた」は、温泉を始めとする既存の観光素材の磨き上げと新たな観光コンテンツの開発に力を入れ、差別化・高付加価値化を図ります。民間人が宇宙旅行に行く現在、大分空港の宇宙港としての利用は絶好のチャンスと捉え、宇宙をテーマにした観光コンテンツの開発、機運醸成に力を入れます。科学館や未来館などの見学ではなく、他県にはない宇宙に関わる観光コンテンツの開発を自由な発想をもとに、2024年のDC開催を目標に、関係者一丸となって地域の観光素材磨きを進め、国内外にしっかりと発信していきます。

-観光事業者や他の自治体と連携して取り組みたいことがあれば教えてください。

 本県では福岡・大分DCを観光産業復活の目標としています。キャンペーンでは「観光産業の復活と新たなステージへの挑戦」「福岡・大分連携による感動の最大化」「地域の魅力再発見と愛着を育むおもてなし実現」を基本方針とし、関係者一丸となって成功に向けた取り組みを加速させます。県民総参加のおもてなしなど、新たなステージに挑戦する「おんせん県おおいた」にどうぞご期待ください。