地域に分け入るJAL社員たち~大分県編~
客室乗務員や業務企画職など、幅広い職種の社員が各都道府県の自治体等に出向している日本航空(JAL)。シリーズ「地域に分け入るJAL社員たち」では、出向者と自治体の担当者、それぞれの目線で地域の魅力や課題、相互への期待などを語っていただくことを通して、ポストコロナに向けた地域創生を考えていく。
日本一の「温泉県」として国内外から人気を誇る大分県。一方で、観光客数の多さに対して他県よりも少ない観光消費額が課題だった。県では大分空港の「宇宙港」としての活用や新たな空港アクセスとしてのホバークラフトの導入など、新たな観光コンテンツ開発に積極的に取り組んでいる。
大分県
商工観光労働部 観光局 観光誘致促進室 国内誘致班 アドバイザー 原山淳文さん
出身が大分県のため、大分の観光については詳しいと思っていましたが、実際に知っているのはガイドブックに載っているところや地元で有名なところでした。しかも表面的なことだけで、歴史や謂れなどは全く知りませんでした。今は週末などに時間を作って県内各地を訪れています。そのなかで感じ、おすすめしたいことは、大分県は各地に美味しい食べ物が多いということです。これまでは、関あじ・関さばや豊後ふぐなどをはじめとした海産物をおすすめしていましたが、2019年にブランド化された「おおいた和牛」が一押しです! 是非食べに来てください!!
昨年度策定された「ツーリズム戦略」では、コロナ禍で疲弊する本県の観光産業の早期快復を目指すとともに、持続可能な観光地域づくりを目的としており、「旅行者」と「観光事業者」、「地域住民」の3者の視点と「観光資源」の1つの状態を掲げています。4者が相互間にて理解尊重することが重要と捉えており、旅行者や観光事業者、県民の皆さんの声を聴くために民間事業者への企業訪問を定期的に行っています。日頃気づかない地元の方ならではの意見を大切にしています。
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