【蘇州現地レポート】続く予防・管理規制、キャンプ人気の行方は?
キャンプ人気は想像ほどに観光産業を底上げしない?
国民所得の伸びに伴い、生活の質やアウトドア活動への需要は年々高まっており、2020年から人気を博しているキャンプ産業は引き続き活気に満ちています。今年、キャンプ市場は360億元に達すると予測されており、しばらくの間は人気を保ち続けるでしょう。このような大きな市場ですが、キャンプは本当に旅行業界にとって良いビジネスでしょうか。
現在、蘇州周辺の家族キャンプの単価は1泊2000元から4000元(3万9500円から7万9000円※)ですが、このような高値にもかかわらず、キャンプビジネスはますます好調です。しかしキャンプ場経営者の話によると、時間の経過とともにリピート顧客の減少が目立つといいます。これは主に、ブームに乗るためにキャンプにチャレンジした市民が多いためです。キャンプ場は都市部から遠く離れており、運転にも何時間もかかります。また、中国でのキャンプブームはまだ始まったばかりでビギナーが多いため、プロのキャンパーのキャンプと比較すると、ほとんどのキャンプサービスはアップグレードされたピクニックです。 ※1元19.75円として編集部にて算出
海外旅行の開始に伴い、徐々にキャンプ熱は冷えることに間違いありません。キャンプは、エピデミック下で長距離の移動が困難な場合の妥協案として理解しやすく、現在の熱意が長期的な習慣になることは困難と推察します。普通の人でもキャンプ用にテントを借りたり購入しますが、キャンプ愛好家は、プロ仕様の機器一式に数万から数十万元を必要とします。プロのプレーヤーが大幅に増加しなければ、業界の成長を支えることは難しいでしょう。中国では、多くの観光産業に貢献するのは、通常、長距離旅行によって生み出される消費です。キャンプ熱が冷めると、多くのキャンプ場が遊休状態になる可能性があり、会社も多くの損失を被ることになります。
おわりに、海外からの渡航時の注意点
現在のところ中国では、国外からの渡航者に対して、7日間の隔離施設での集中隔離に加えて3日間の自宅健康観察が適用されています。なお、自宅設備が健康観察の求める基準を満たさない場合、3日間の自宅健康観察も隔離施設での集中隔離となりますのでご注意ください。また、当地に自宅がない場合も、原則として隔離施設での集中隔離となります。
※この記事は7月26日時点の情報を基に執筆しています。