スカイスキャナー、レポート「ニューワールド・オブ・トラベル」を発表
ウィズコロナ時代の新しい旅行トレンドを分析/プレスリリース転載
2. 出張とレジャーの境目は ぼやけ、新しいキャビンクラスも登場
多くの企業が出張を控えるなか、出張の規模が以前の水準まで戻るには数年を要するだけでなく、その形は大きく変わるはずです。多くの航空会社は主要な収益源をビジネスクラスとしていますが、戦略を見直す必要が出てくるでしょう。出張とレジャー旅行の境界線が明確でなくなり、出張にレジャー旅行を組み込んだ「ブレジャー」や旅先で働く「ワーケーション」が普及していくとみられます。また、ビジネスクラスのような体験を求め、それに対価を支払ってもいいと考えるレジャー旅行者のために、ビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスの間の「プレミアムエコノミープラス」のような新しいキャビンクラスが登場するでしょう。3. 回復は LCCから
LCC(格安航空会社)は過去の経済的な苦境の折にも、シンプルなビジネス構造とフットワークの軽さなどから力強い回復を見せてきました。LCCはビジネス機会があれば素早く新しいルートに就航し、旅行者のニーズの変化に合わせて機敏にイノベーティブなプロダクトを生み出すことができます。国・地域ごとに感染状況、旅行制限、隔離条件などが異なり、乗客がさまざまな出発地からさまざまな目的地へ旅行することの複雑さ、ネットワーク展開の難しさが改めて浮き彫りにされた今、「ポイント・トゥ・ポイント」型のネットワーク戦略を展開するLCCはさらにアドバンテージがあると言えるでしょう。短距離・国内や域内での旅行がメインになっている昨今の傾向も、LCCの回復を後押ししています。4. 旅の意思決定 は複雑化 、 旅行回復のカギは 丁寧な情報提供

5. サステナブルトラベルからコンシャストラベルへ
これまで旅のサステナビリティ(持続可能性)といえば、 それは「環境への影響に配慮すること」でした。旅行者への意識も高まりつつあり、スカイスキャナーでも、二酸化炭素排出量が少ないフライトに「Greener Choice」マークを表示する取り組みを始めていました。 パンデミック後、 旅行者の意思決定における「環境」要素の重要度は低下しています。旅行や観光を主な収入源としていた地域社会は打撃を受け、経済的なサステナビリティについて考えるきっかけになりました。また混雑回避の必要性が広く認識されている今、まだ知名度が低く混雑していない旅行先を旅行業界が提案していくことで、オーバーツーリズムの解消に貢献することができます。パンデミックによって、「個人の行動が社会に影響を与え得る」ということを世界中の人々が考えるようになりました。今後は、環境だけでなく地域社会・地域経済に対してもプラスになるような旅のスタイル「コンシャス(意識の高い)トラベル」が広まっていくでしょう。 今後は旅行者が自身の意思決定が社会に与える影響を理解し、 いつ・どこに・どのように旅行するのか、 意識的な選択を旅行業界がサポートすることが求められます。--------------------------------------------------------------------レポート「ニューワールド・オブ・トラベル」 完全版 の ダウンロードはこちらhttps://www.skyscanner.jp/media/nwt_2020--------------------------------------------------------------------
スカイスキャナーについて スカイスキャナーは、 航空券・ホテル・レンタカーの情報を、 世界中の航空会社・旅行会社など約1200社のウェブサイトから横断的に比較検索できるサービスです。 世界の利用者数は月間約1億人、 アプリのダウンロード数は約1億回に上ります。2003年に英国スコットランドのエディンバラで誕生し、現在は「新しい持続可能な旅の実現を目指し、世界をリードすること」をミッションに掲げ、世界の52カ国でサービスを提供しています。 日本語サイト( https://www.skyscanner.jp )やアプリ( https://www.skyscanner.jp/mobile )など日本向けのサービスは、 英国に本社を置くスカイスキャナーリミテッドとヤフー株式会社による合弁会社、 スカイスキャナージャパン株式会社が運営しています。