インタビュー:「Relux」運営のLoco Partners篠塚氏、KDDI勝木氏
Loco Partnersを「海外OTAに負けない会社」に
KDDIは「ライフデザイン戦略」強化
-連結子会社化後のReluxの運営方針を教えてください
勝木 Reluxは、旅において最も重要なエッセンスである宿泊にフォーカスしています。Loco Partnersは第3種旅行業を取得していますが、今後も宿泊事業をしっかり伸ばしていきたいと考えています。なお、KDDIのグループ会社であるKDDIエボルバも第3種旅行業を取得していますが、Loco Partnersとは全く別のインハウス業務を担っているため、合併する予定はありません。
篠塚 我々は当初から「高級・高単価」にこだわるのではなく、お客様に満足度の高い宿泊体験を提供することに特化してきました。そのビジョンはKDDIグループに入っても変わりません。
宿泊施設については、独自に設けた100近くの項目で審査した上で、掲載の可否を決定しています。審査の通過率は10%以下で、世界最高レベルの宿泊施設からカジュアルに楽しめる宿泊施設まで、5つのグレードに分類して紹介しています。厳正な審査に基づいているので、お客様にとってはReluxで宿泊施設を選んでいただければ満足度が高くなると自信を持っています。
宿泊施設の皆様にとって「Reluxに掲載される」ということは、ミシュランガイドに掲載されるようなブランド価値があると思っていただけるようになりたいと考えています。
掲載している宿泊プランは、海外のOTAのような客室を基準にしたシンプルなプランです。たとえば1泊2食付きプランの場合、食事の種類によるランク分けはせずに、早期割引を付ける程度にしてシンプルさを保っています。
複雑すぎる数多くのプランのなかから選んで予約していただくよりも、信頼できる選ばれたプランを予約したいというお客様の方が多いので、我々があらかじめ宿泊施設のプランを厳選した方が、満足度の高い宿泊体験を提供できると信じています。今後はシンプルなプランの販売が、旅行業界におけるスタンダードになっていくのではないでしょうか。