デルタ、リゾート路線セミナーを開催、シェア拡大へ
▽パラオはダイビング以外も訴求、ハワイは教育強化
パラオ政府観光局日本事務所代表の芝村剛氏は、最近のマーケット動向として「ダイバーだけでなく、ファミリーやシニアの旅行者も増えている」と説明。リピーター率が高く、ここ数年は3万人から4万人程度で安定しているという。昨年の日本人訪問者数は3万1016人。
また、ミクロネシア初の世界複合遺産「南ラグーンのロックアイランド郡」を紹介し、世界自然遺産に登録されているキリバスの「フェニックス諸島保護地域」よりもサンゴや魚の種類が多いとアピールした。ノンダイバー向けには、白い泥が美白効果を生むミルキーウェイ、くらげとシュノーケリングが楽しめるジェリーフィッシュレイクのほか、バベルダオブ島古代歴史探訪、世界最大級のイルカ施設、ベリリュー島歴史散策ツアーなどを提案した。
ハワイ州観光局(HTJ)セールスマネージャーの山口直人氏は、直近の日本市場の動向について、今年1月から4月までは2.6%増の46万2000人と好調に推移していることを説明。オアフ島への訪問者数が大部分を占めるものの、「隣島だけに行く日本人も増えている」と説明した。
消費者向けには「有休ハワイ」キャンペーンを引き続き展開していくほか、ポータルサイト「Hawaii TV」を今年7月16日にリニューアルし、コンテンツを充実させていく。業界向けには、月1、2回提供するウェブセミナーのほか、ラーニングサイト「アロハプログラム」と「ハワイスペシャリスト検定」を引き続き強化する考え。また、同検定の上級を取得したスタッフが複数いる「ハワイサテライトグループ」については、現在14店舗をとして認定しているが、「今後もさらに募集していく」方針も示した。
新たな現地情報としては、今年8月25日に「インターナショナル・マーケットプレイス」がリニューアルオープンするほか、カポレ/アラモアナ間を結ぶホノルル高速鉄道のうち、18年末にはカポレ/アロハスタジアム間の8駅が先行オープンすることも紹介した。全線開通は22年を予定する。