GW旅行者2.9%増-海外0.4%減、国内は3%増に、JTB調査
▽方面別動向、海外は近距離人気-国内は北陸や観光列車に注目
方面別の旅行動向では、海外旅行は日並びから短い期間で旅行ができる台湾、タイ、ベトナムが人気。特にベトナムは、2014年7月の成田/ダナン線などの就航で訪問先が広がったことも要因の1つだという。また、前年比ではマレーシアが9.1%増、シンガポールも7.1%増と人数を伸ばした。北米は座席供給量が増加しており3.4%増と堅調に推移。カナダは16.7%増と2桁増となった。欧州は円安や現地地上費用の上昇、国際情勢の影響などで9.8%減と減少した。
一方、国内旅行は3月14日の北陸新幹線開業もあり、北陸方面が3.1ポイント増と好調。「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」の人気が続くユニバーサル・スタジオ・ジャパンがある大阪、NHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」の舞台となった北海道への旅行の増加も見込む。観光列車が人気の九州も2.6ポイント増で好調に推移。このほか、5年半の改修工事を終了した姫路城や7年に1度のご開帳がある善光寺、開創1200年目の高野山にも注目が集まったという。
また、旅行動向アンケート調査では自動車での旅行を希望する人が増加。JTBによると4月からのガソリンの値下げが影響したとの分析だ。また、観光列車の注目度も高く、JTB総研が2月に実施した調査で「乗ってみたい話題の列車がある」は73.1%となった。1位はななつ星in九州(39.1%)。トワイライトエクスプレス(33.7%)、カシオペア&北斗星(33.1%)、北陸新幹線(32.8%)、海外の観光列車(20.1%)と続いた。