アジア／米国強化、JALと協力
羽田枠「有効活用」に意欲

－日本市場はどのように位置付けられているのでしょうか

ペリラン　日本は我々にとって大変重要で、価値のある市場だ。そしてその重要性は、JLとのジョイントベンチャーによって更に高まっている。

　今はAAとして1日4便を日本に飛ばしているが、JLとの提携により、日本国内や以遠の多くの場所にお客様をお運びすることができる。日本路線は、日米間のローカルトラフィックだけでなく、アジア／米国間全体の需要を取り込む重要な役割を持つ。

－AAとしては、羽田／ニューヨーク線からの撤退など、日本市場のサービスを縮小したように受け取れます

ペリラン　それは見方による。確かに我々だけであれば以前は1日5便運航していたところを1日4便に減らしているが、我々はJLと共同事業を展開しており、日米間のオープンスカイによってJLと共同で多くの路線を開設してもいる。成田／ボストン線や成田／サンディエゴ線などだ。

　ジョイントベンチャーの枠組みの中で、両社はリスクを共有し収益も共有している。JLが新路線を飛ばす際には、我々も共同でそれをしているということだ。ジョイントベンチャーによって、JLは日本路線、日本市場に特化することが可能となり、逆にAAは手薄であった他のアジア路線を強化できるようになった。

　日本市場の重要性が変わったわけではない。便数、従業員数ともにアジア最多で、従来通り投資を続けている。

－アジア路線ではどのような展開をされていますか

ペリラン　AAは、他の米系航空会社と比較してアジアへの進出が遅い。他社は何十年にもわたって多くのアジア路線を運航してきたが、我々は8年前まで日本にしか乗り入れていなかった。

　現在は、上海と北京に就航している。上海はロサンゼルスとダラス、シカゴに、北京からはシカゴに飛ばしていて、北京については今年5月にダラス線を設ける計画だ。また、昨年は香港／ダラス線の運航も開始し、一昨年には仁川／ダラス線も開設している。

　これらはJLとのジョイントベンチャーの一環として実現したものだ。そして、日本路線の拡充をしないつもりもなく、可能性は常に検討している。我々が就航を切望している羽田を含め、いくつか候補地もある。