海外旅行業況、緩やかな回復継続、ビジネス需要が増加
▽3ヶ月後は今期並み、ビジネス需要に期待感
10月から12月の見通しについては、全体では今期並みのマイナス21の予想。旅行会社からは中国、韓国、タイへの低迷が継続することに対する懸念の声があがった。また、長距離方面については、円安や燃油サーチャージの上昇の影響から、しばらく回復が難しいという意見もあったという。
業態別では、海外旅行系旅行会社は21ポイント増、海外旅行ホールセラーは18ポイント増、総合旅行会社は6ポイント増と回復傾向は続く予想だ。一方、リテーラーについてはリテーラー1で17ポイント減、リテーラー2も2ポイント減と、減少する見通しを示している。
方面別では、オセアニアとミクロネシアが4ポイント増、韓国が3ポイント増、アジアが1ポイント増と改善する見込み。ハワイは今期並みとした。ヨーロッパは7ポイント減、アメリカ・カナダは2ポイント減、中国は1ポイント減と悪化する予想だ。
顧客層別ではハネムーンが7ポイント増、インセンティブが3ポイント増、商用・視察が2ポイント増、OLとシニアが1ポイント増と改善する見込み。商用・視察はマイナス8に続伸し、シニアのマイナス7を上回る予想だ。JATAによると、業種や会社により好不調はあるが、数年ぶりに社員旅行を復活した企業が増えているという声もあり、インセンティブや商用・視察などビジネス需要に改善の兆しが出てきているという。このほか、ファミリーは7ポイント減と減少。学生は2ポイント減と3期連続で落ち込む予想を示した。