トップインタビュー:UA太平洋地区営業担当支社長 マット・ミラー氏
UA初の羽田線、アクセス利便が鍵
成田の際際ハブは維持、行政に要望も
-首都圏以外の空港を含めて、今後の日本路線全体でどのような展開を計画されていますか
ミラー 我々とNHで、この12ヶ月から18ヶ月の間に日米間及び日本/アジア間のキャパシティを増加させてきた。他社がどちらかというと抑制的な状態であった中で、積極的に拡大してきたと思う。キャパシティの増加はジョイントベンチャーの体制を強靭にすると考えている。もちろん、過剰な増加は安定的な成長を妨げるものであるため、まずは新路線が成功するように注力していく。
-日本市場での満足度向上についてお考えをお聞かせください
ミラー 改善の余地があることは事実だが、米系航空会社は現在も素晴らしいサービスを提供している。例えば、我々は、全ての国際線用機材でビジネスクラスとファーストクラスに先進的なフルフラットシートを導入しているが、これは日本の航空会社がまだ実現できていない。そもそも、米国人の求めるものは、日本人はもちろん、中国人やドイツ人とは異なるものだ。
日本市場向けという意味では、日本線の機内食を改良しようとしている。日本人シェフを起用してメニューを開発し、ご飯の提供の仕方や箸の置き方なども勉強している。日本人にとっては正しいか間違っているかを見分けるのは簡単な事ではあるが、CAにとっては勉強だ。また、日米間ではスリッパの提供もしている。
グローバルな航空会社をめざすということは、全世界で航空機を持ち運航するということ。各地方の需要、ニーズに合わせていく必要がある。難しいことではあるが、できないことではないと思う。
-ありがとうございました