バニラエア、国際線強化、香港・高雄に就航へ-夏予約好調
▽就航8ヶ月、離陸から「上昇」へ
JWでは、昨年12月から運航を開始して約8ヶ月が経過し、7月末には搭乗客数50万人を突破したところ。石井氏によると、12月と年末年始は好調に推移したが、1月は利用率ベースで内際合計65.5%となるなど伸び悩み。2月と3月は持ち直したが、4月から6月にかけては、運航スケジュールの変更や販売時期が遅くなったことなどにより「非常に苦戦」し、さらに6月は乗員不足により計画欠航も余儀なくされた。
一方、7月以降は「色々な販促、手立てが少しずつ実り、良い数字」が続いており、特に7月1日に運航を開始した奄美大島線は7月が約85%、8月も約90%台半ばを期待でき「思った以上に手応えを感じている」という。
JW営業部長の近藤寛之氏も、今夏ダイヤまでを「テイクオフ(離陸)期」、冬ダイヤからは「クライム(上昇)期」と位置付け、運賃体系も見直して更に実績を引き上げていく考えを示した。
なお、4月から6月の苦戦に対しては、就航率と定時出発率の向上に取り組み、結果として6月は計画欠航を除いた数値ではあるものの就航率が100%を達成。定時出発率も、目標85の%に対して94%前後を維持できたといい、今後も国際線の強化など事業の拡大に向け、乗員の確保や育成を含めて取り組んでいく方針だ。