プリンセス・クルーズ、14年10万人めざす、若者や3世代の取り込みも
若者層の取り込みでショートクルーズ新設、新サービスも
2014年の42本のうち、2本は阪急交通社とクラブツーリズムによるチャーターだ。残りの40本のうち、19本はダイヤモンド・プリンセスの横浜発着、21本はサン・プリンセスの神戸、小樽発着と神戸/小樽の片道クルーズだ。
昨年は9日から12日間のクルーズを設定したこともあり、55歳以上のシニア層、特にリタイアした層が主だった。今年はシニア層に加え、若者層や3世代旅行の取り込みなどにより市場のさらなる拡大をめざす考え。サン・プリンセスで神戸/小樽の5日間のショートクルーズを初設定したほか、8日間の「北海道周遊とサハリン」を、夏休みシーズンを中心に12本用意。スワーツ氏は「3世代の家族旅行にも魅力的に映るのではないか」と期待を示した。
また、船内でのサービスも強化。日本発着クルーズ限定の新サービスとして、日本での広告キャンペーンで起用している女優のオードリー・ヘプバーンにちなんだ特別メニューを提供するほか、ダイヤモンド・プリンセスに日本式大浴場「泉の湯」を新設する。
このほか、クルーズ代金についても「クルーズは長くて高い」というイメージの払拭をはかり、1泊あたりの代金を1万円台から設定。例えば7泊8日コースの内側キャビンは9万9000円とした。スワーツ氏は「高付加価値でこの代金で乗船できるということをアピールしていきたい」と語った。
なお、スワーツ氏は2015年についても言及。引き続き日本市場に船を配船する予定とし、「我々は間違いなく戻ってくる」と明言した。現在アイテナリーや本数などを協議中で、今春には発表する予定だという。