日本旅行、年末年始など先行受注強化-重点顧客向け商品を増強
▽シニア向けにクルーズ強化、女性専用商品も増強
日本旅行では2013年度上期と同様、下期も重点顧客層に「熟年・シニア」と「女性」を設定。特に「熟年・シニア」ではクルーズを強化していく考えだ。阿部氏によると、規模はまだそれほど大きくないが、上期はクルーズの取扱人数が前年の3倍まで拡大。下期も商品力を強化するとともに、クルーズ利用者のリピートを促し、顧客の囲い込みをはかっていく。
下期はカリブやオセアニア、オーストラリアなどの暖かい地域をメインに商品を展開。ディズニークルーズの販売もおこなっていく。さらに、クルーズコンサルト制度や社内の教育システムも活用し、人材育成もおこなっていく。
女性層に対しては、女性向け商品「ヨーロッパ・トラベラー」「アジア・トラベラー」を引き続き展開し、専用カタログでF1層に向けてアピール。阿部氏は「旅行を決めるのは圧倒的に女性」とし、「ハネムーン商品についても女性を意識し、女性に受ける商品を企画担当が造成している」と述べた。上期は特に20代から40代のF1、F2層の女性層の比率が8ポイント増と増加。アジア・トラベラーについては83%増で、ヨーロッパ・トラベラーもパリやイタリア、ヘルシンキを中心に好調だったという。
このほか、阿部氏は強化する方面としてヨーロッパや北米、南米、オセアニアを設定したと説明。下期はカナダや北欧でのオーロラ商品に力を入れていく方針だ。また、夏季にあたるオセアニアでは、オーストラリア、ニュージーランドで添乗員付き商品を増強。ハネムーナーやF1層向けに、動物とのふれあいをテーマにしたツアーも設定したという。