米国、2021年に観光客1億人めざす-ラスベガスでパウワウ2013
3年目を迎えたブランドUSA
シルク・ドゥ・ソレイユとの提携も
米国への旅行需要喚起を目的として2010年にスタートした、ブランドUSAのプレジデント兼CEOのクリストファー・トンプソン氏は、「ブランドUSAは昨年、米国として初めて、国全体のブランディングと消費者マーケーティングキャンペーンをテレビCMなどを通じてカナダ、英国、日本でおこない、2013年はさらに11ヶ国でのキャンペーンに拡大していく」と説明。トレードショーやメディアキャンペーン、ソーシャルメディアでのプロモーションを、日本語を含む伊・韓・中・仏と5ヶ国語で展開していく」という。
また、今までスポーツや音楽を通しておこなってきた米国の魅力のアピールに、新たな方針として「USAライブ・エンターテインメント」でのプロモーション展開を発表した。そのため世界中で公演をおこなう「シルク・ドゥ・ソレイユ」とパートナーシップを結び、グローバル・リーチをはかる。
また、新たに旅行業界向けの教育プログラムコンテンツ「USA Discovery Program」を作り、オンライン・トレーニングを通じて、旅行業界へのアプローチを深めていくことを発表した。
ブランドUSAと日本旅行業協会(JATA)は、2012年9月21日から2013年8月31日までの期間で「日本・アメリカ観光交流年」を実施し、交流促進をはかってきているところ。円高の追い風も加わって効果を上げており、米国商務省の統計によると2012年の米国への海外旅行者数6700万人のうち日本はカナダ、メキシコ、英国に次ぐ第4位だが、対前年で14%増と大きく数字を伸ばした。また、消費額ではカナダに次ぐ2位となり、こちらも12%増となった。
商談会場では、2013年1月11日に成田から全日空(NH)が就航したカリフォルニア州サンノゼ、6月3日に羽田からデルタ航空(DL)が就航したワシントン州シアトル、6月11日に成田からユナイテッド航空(UA)が就航したコロラド州デンバーなど、2012年から増えてきた日本発のフライトによる日本人観光客の需要喚起を期待する声も聞かれた。