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HIS、12年の売上、利益は過去最高-13年は増加継続、韓国の回復も

  • 2012年12月16日

▽13年も過去最高を予想、チャーターを積極活用、韓国は回復見込む

 2013年10月期は、売上高は13.6%増の4900億円、営業利益は32.5%増の150億円、経常利益は26.1%増の170億円を予想。当期純利益は2012年10月期の九州産業交通ホールディングスの株式取得の反動もあり、7.2%増の100億円とした。海外旅行は若干の円安傾向になり、隣国との外交上の問題も続くものの、引き続きLCCの積極的な展開や海外路線の新規就航などで座席が増加し、需要も合わせて増加する傾向が続くとの予測だ。送客数は10%増を見込む。

 平林氏によると、尖閣や竹島の問題で需要が伸び悩んでいる中国、韓国については、韓国は現在回復傾向が強まっており「年明けくらいからは通常通りに戻ってくるのでは」との見通しだ。一方、中国は前年比50%減と厳しい状況で、今後も不透明な状況が継続するとの考え。13年10月期の予想は「(中国の)現状が続いても達成できるような数値を設定した」という。

 方面別では、ハワイアン航空(HA)の地方路線の増加などで現在好調なハワイの伸びが継続する予想。HISでも2013年の2月、3月にグアムとともにホノルルへのデイリーチャーターの運航を計画中だという。

 また、セグメント別では、シニア層の増加を見込む。HISではシニア層の取扱が年々拡大しており、全体の30%が50歳以上のシニア層が占める。今後もこの傾向は続く見込みで、平林氏は2013年10月期には35%から36%まで増加するとの見通しを示した。