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ガリバー創業者、新オペレーター立ち上げ、「G2トラベル」

  • 2012年10月18日

▽日本市場でも積極的な展開計画、競争環境変化を追い風に

 海外拠点と異なり、日本では元添乗員や旅行会社のスタッフを6名雇用した段階で、オペレーターとして営業する下地がないため、日本市場では認知向上に最優先で取り組んでいく方針。ただし、積極的な展開をめざしており、来年中には東京に20名、大阪に5名を配置する計画だ。

 山口氏は、積極展開を目論む背景の一つとして、HISによるミキ・ツーリスト持株会社の株式取得など、欧州のオペレーターの競争環境が変化している点を指摘。欧州へのグループツアーの市場自体は「1年ごとに5%程度減っていくかもしれない」と分析しつつ、「競争相手も減っている」点を追い風と見る。

 日本市場での営業戦略としては、まず大手旅行会社にターゲットを据えてアプローチしていく。特に、他社との差別化のため提案型の営業をめざすという。山口氏は、「オペレーターは、まだまだ旅行会社が企画したものをそのまま手配しているが、理想としては一緒にやっていきたい」と言及。その上で、「様々な新しいパーツをご提供して、旅行会社を組み込んでいただけるようにしたい」とし、「ほかの旅行会社がやっていないパーツを、旅行会社ごとにご提案」することで、受注を拡大したい考えを示した。

 なお、手配地域はまずイタリア、スペイン、フランス、イギリス、中欧に加え、東欧の一部とし、2014年からはスカンジナビアやトルコ、残りの東欧も手がけていく方針だ。