インタビュー:スターフライヤー営業本部長の高橋信氏
釜山線の成功へ注力
日帰り旅行も促進、サービスと運賃で勝負
-国際線を販売する上での戦略はどのようなものでしょうか
高橋 国内線と国際線では売り方はまったく異なるだろう。国内線はオンライン販売が強く、出張などの法人需要も多い。直販比率も50%を超え、空港での販売分も10%近い。
国際線は、オンラインで出している日帰り運賃が好調だが3割強。旅行会社の方々に、魅力のある商品を作っていただきたい。
流行りのLCCのように目立った安売りはしておらず、市場に受け入れられるかはわからないが、旅行会社にとっても売る商品が一つ増えるということは歓迎していただけるのではないか。現在は北九州、大分、山口で旅行会社への営業を進め、各社のパンフレットが出揃った状況だ。
-販売状況は
高橋 7月の日本発は、就航記念として安めの運賃を設定していることもあってほぼ完売し、全便満席という状況。8月は、繁忙期ということで若干運賃を上げているため、そこがどうなるかが分からない。とはいえまだ時間があり、今後埋まってくるだろう。日帰り運賃は目新しさもあってか、8月も出した分はすべて売れている。
韓国発はもともと間際に入る傾向があるが、インバウンド、アウトバウンドともに両方ともほぼ想定通りの動きだ。需要喚起に向けては、6月中に4本チャーターを設定してすべて順調であるほか、6月29日から7月1日にかけては北九州市で韓国観光公社(KTO)と共同で韓国フェスタを開催する。
-インフィニ、アバカスと独占契約を結んだ理由をお聞かせください
高橋 日本ではインフィニ、韓国ではアバカスが条件、対応ともに良かったということ。我々の規模でいきなりあれもこれも入ることは無理だ。とりあえずは1社ずつ。当面はこのスタイルだろうが、将来的には他社との契約も可能性はある。精算はBSPを利用できる。
そもそもGDS、BSPに頼らない航空会社もあるが、慎重な議論の結果、入るべきだと結論を出した。広告費が他国に比べて高く、さらに旅行会社の流通網が確立されているため、直販だけでは対応しきれない。例えば韓国系のLCCも当初はGDS、BSPを頼らなかったが、結果的には契約している。