HIS、国内LCC就航で需要拡大期待-店舗でパッケージツアー販売

  • 2012年6月10日

▽12年度は海外展開強化、シニア需要の取り込みも

 平林氏は、国内旅行の強化とともに、アジアを中心とした海外での展開も強化する方針を説明。海外での旅行事業の取り組みは好調に推移しており、「いままで分母が小さかったが、ようやく(売上の)数字の分母が本体に迫ってきた」という。海外発海外だけでなく、インバウンドでもハウステンボスやHTBクルーズ、連結子会社化をめざす九州産業交通ホールディングスの展開により、グループのシナジー効果を高めていく考えだ。さらに、平林氏は「海外発日本へのチャーター便を手がける予定がある」と意欲も見せた。

 さらに、HISの主要客層である若年層に加え、シニア層への取り組みも強化していく。すでに店頭でスタッフにジャケット着用を促すなど接客面での対応や、インターネットでも見やすくわかりやすいウェブサイトに改装するなど取り組みを進めており、「数字として把握はできていないが、シニア層が伸びていることは間違いない」という。また、パッケージ商品では添乗員同行ツアーで内容充実型の商品の販売を促進する。ファミリー向け商品でも3世代割引などを実施しており、今後も取り組みを続けることでシニア層の取扱拡大をはかる考えだ。