旅のテーマ:アジアの屋台巡り(5)中国−ユニークな素材、料理技術に注目

  • 2009年4月10日

鍋ひとつで“屋台”がオープン 世界三大料理のひとつに数えられる中国では古くから、「食」をとても大切なこととしてきた。“人間=口”という考えは、「人口」「糊口」などの言葉を通してわが国にも伝わっている。戦国時代、秦の宰相が全国の食材を調査・記録させて以降、歴代の支配者はみな食に強い関心を寄せてきたという。そのこだわりは庶民レベルにもおよび、さまざまな民族との交流と長い時を経て、中国料理は今日のように発展してきたのである。中国人は、鍋ひとつあればどこでも商売をはじめられるという。当然、街中では普...