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「星のや東京」開業、旅館ブランドを世界に発信

  • 2016年7月26日

 星野リゾートは7月20日、東京都の大手町に日本旅館「星のや東京」を開業した。軽井沢、京都、竹富島、富士に次ぐ5番目の「星のや」ブランドで、地上17階、地下2階の「塔の日本旅館」として、国内外に幅広く訴求していく。同社代表の星野佳路氏が、世界に通用する日本旅館を完成させるための「ベースキャンプ」と位置づける同旅館について、館内の様子を紹介する。

  • 「星のや東京」は地上17階、地下2階で、外壁は江戸小紋をモチーフにして日本らしさを演出した。ホテルの入口には日本庭園があり、近隣の会社員などがベンチで昼食をとる姿も

    外観

  • 玄関には「星のや東京」のロゴマーク。ガラス扉の奥にある、青森ヒバの自動ドアを通り抜けて館内に入る

    玄関

  • 玄関で靴を脱ぐのは日本旅館ならでは。左側には栗の木の枠に竹を編んだ扉の下駄箱を設置した。奥は季節にちなんだ飾りを置くスペースで、取材時は七夕飾りが置かれていた

    玄関

  • 2階にあるフロント。赤色のカウンターは、左官がコテで塗材を4度塗り重ねた。背面には越前の手漉き和紙を貼り、桜と雪が舞う様を表現

    フロント

  • 鍵は木製のケースにICカードを入れたもの。宿泊する部屋の階とパブリックスペース以外は移動できないようにすることで、プライベート感を高めた

  • 廊下やエレベーターには畳が敷き詰められている。星のや東京では、「お客様に畳表の感触を直接感じていただく」という思いから、スリッパなどは用意していない

    廊下

  • 定員2名の「桜」の面積は約50平方メートル。江戸小紋の「麻の葉文様」の飾りが施された窓が印象的

    客室「桜」

  • 星のやオリジナルの「畳ソファ」を用意。竹製のクローゼットや、江戸小紋の「矢羽柄」の行灯風スタンドライトも置いた

    客室「桜」

  • 滞在着は染色作家の斉藤上太郎氏がデザインした着物風のもの。滞在着のまま旅館周辺を散策できるように、しっかりとしたジャージ素材を使用。帯も簡単に結べるよう工夫した

    滞在着

  • 定員3名の「菊」は約80平方メートル。各階の奥にある角部屋で、ダイニングテーブルも置いた

    客室「菊」

  • バスルームはアレルギー体質の宿泊者のことも考慮し、温泉水ではなく普通の水道水を利用。バスタブは肩までつかることができる深めのものを用意

    客室「菊」

  • 各階の中央にある「お茶の間ラウンジ」は宿泊者が24時間自由に利用できるオープンスペース。日本茶やコーヒー、酒類、軽食、菓子などを用意。時間帯によって照明の明るさも変化する

    お茶の間ラウンジ

  • お茶の間ラウンジのスタッフ「お茶の間さん」。朝7時から夜8時頃まで常駐すする。この日は内覧会の参加者向けにほうじ茶を焙じてくれた

    お茶の間さん

  • 日本酒と焼酎を月替りで提供。日本酒の蔵元がお薦めするおつまみも用意する

    お茶の間ラウンジ

  • 宿泊者は滞在着でのんびりお茶を飲むことができる。茶碗は飲み物を何種類も飲めるよう、小さめのサイズを用意

    お茶の間ラウンジ

  • ラウンジの壁面には、冷蔵庫や冷凍庫も。ジュースやアイスキャンディなどを自由に取ることができる

    お茶の間ラウンジ

  • 小さなライブラリに並ぶ本は東京・神楽坂の書店「かもめブックス」が選んだもの。朝昼用と夜用の本を用意

    お茶の間ラウンジ

  • 2階には日本の伝統文化を体験できるイベントスペースを用意。雅楽の演奏などもおこなわれる。この日は「白拍子」が演じられた

    伝統文化体験

  • 「星のや東京」内で利用されているアメニティや陶芸作家の器などを販売

    グッズ販売

  • 地下1500メートルから湧き出た大手町温泉の湯を引いた、宿泊者限定の風呂。内湯と露天風呂に加え、入浴後に利用できるスパも設けた

    大手町温泉