HIS 年末年始の海外旅行予約動向を発表、予約者数は前年比125.3% 9連休の影響は?

  • 2024年11月17日

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 HISは14日、11月5日時点の年末年始(2024年12月27日~2025年1月5日出発)の海外旅行予約状況から旅行動向をまとめた。調査対象商品は、同社のツアー、ダイナミックパッケージ、航空券となっている。

 発表によると、海外旅行予約者数は前年比125.3%と好調に推移。国・地域別の予約者数ランキングは以下の通りで、3位のホノルルを除き上位はアジアが占めた。距離の近さなど負担の少なさに加え、LCCによる選びやすい価格帯の設定や期間限定のチャーター就航などが好調の要因と考えられる。

HIS年末年始 海外旅行 予約者数ランキング
順位昨年順位旅行先
1位1位ソウル
2位2位台北
3位3位ホノルル
4位4位バンコク
5位7位シンガポール
6位5位グアム
7位8位セブ島
8位6位プサン
9位12位ダナン
10位11位香港

 予約者数800名以上の国・地域を対象とした予約者数の急上昇ランキング(前年比)は、1位ダナン(174.8%)、2位香港(169.5%)、3位ケアンズ(150.4%)、4位バリ島(142.6%)、5位セブ島(136.8%)で、こちらも主にアジアの旅行先が高い伸びを記録した。

 一方で、他地域が数字を落とした訳ではない。北米は前年比142.7%、欧州は同146.5%、中近東は同182.6%を記録。今年の年末年始は、一般的に休暇となる12月29日~1月3日に加え、前後が土日であることから土日祝日のみで9連休が成り立つ日並びの良い年となっており、このことが長距離路線の追い風になったと考えられる。

 予約全体の平均単価は、航空運賃が連休に併せ上昇したことにより、前年比121.0%の24万1500円と値上がり傾向となったが、バンコク前年比103.8%、グアム同101.3%など、一部前年並みで推移している方面もある。

 また、平均旅行日数は6.1日間と、前年(6.3日間)より短期化。一番多い旅行日程は「5日間(20.7%)」だったが、コロナ前からは4.2ポイント減少している。一方、「3日間(10.6%)」がコロナ前からは3.9ポイント上昇しており、韓国や台湾のシェアが高くなったことで平均旅行日程が短くなったと考えられる。その他、8日間が前年より2.9ポイント、9日間が1.2ポイントそれぞれ増加しており、日並びの良さの影響が見られた。

 なお、出国日と帰国日の各ランキングは以下の通り。

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