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ヴァージンA、羽田/ケアンズ就航まで4週間、観光局も成功に向け全力

  • 2023年6月5日

 ヴァージン・オーストラリア航空(VA)とクイーンズランド州政府観光局(TEQ)は5月31日、オーストラリア政府観光局(TA)と東京でセミナーとレセプションを開催した。

VA日本支社長の新谷氏

 VAでは、ちょうど4週間後の6月28日に日本初就航となる羽田/ケアンズ線の就航が迫っているところ。VA日本支社長の新谷重則氏は「昨年12月の発表時はコロナの影響が残っていた状況だったが、5月になって海外旅行の機運も高まってきた」と語り、そのうえで「機材は小さいけれども供給量を増やし新しい選択肢を提供できる。今までの違う航空会社と違うところもあるので、羽田からの新しい選択肢としてご提案いただければ」と呼びかけた。

 VAの就航により、日豪間では1週間あたり2000席以上が増加。ケアンズを訪れる旅行者数も年間で3万人の増加を見込む。またVAではブリスベン、シドニー、メルボルン、アデレード、パース、さらにハミルトン島などへの以遠路線での需要獲得も目指している。

 セミナーでは、VAが運航スケジュールや座席構成などについて説明。鍵となる要素のひとつが全日空(NH)との提携で、すでに札幌、名古屋、大阪、福岡、沖縄、小松、広島、岡山、松山、高知、熊本、宮崎、鹿児島、大分、長崎への路線について公示運賃のアドオンが利用可能となっているという。

 また、TEQはケアンズに加えてブリスベンとゴールドコースト、TAは州外のシドニーとメルボルン、アデレードについて基礎情報やアップデートを紹介。TEQでは、同州内における環境への取り組みも紹介して「サステナブルと言えばクイーンズランド」とアピール。TAはビビッド・シドニーが今年から従来の「光、音楽、アイディア」に加えて「食」もテーマに加わったことやニュー・サウス・ウェールズ州で州立美術館に日本人建築家ユニットが手掛けた新館が誕生したことなどを説明した。

 このほか、レセプションではTA日本局長のデレック・ベインズ氏が挨拶し、「(6月28日は)日豪の旅行業界にとって、競争にとって、お客様にとって素晴らしい日」であり「新しいエネルギー、新しいアイディア、顧客サービス精神の確立をもたらす」と期待。そして新路線により「世界遺産、ユニークな動植物、広い大地、ワールドクラスのフード&ドリンク、フレンドリーなオーストラリア人達がお客様に楽しんでいただけるよう様々な体験を提供できることを確信している」と語った。

TEQ日本局長のサマーズ氏

 さらに、TEQ日本局長のポール・サマーズ氏も登壇し「現地サプライヤーも非常に興奮している」「羽田発で非常に利便性が高く優位性がある。是非積極的に販売していただきたい」と挨拶。TEQとしても「現地の州政府から助成金をたくさんいただいている。これから3年間ケアンズのために消費者の目に触れるような有意義なマーケティングを実施していきたい」と語った。

TA日本局長のベインズ氏

 具体的な活動としては、就航を前に現地から11社のミッションが来日し大阪と東京を訪問。またこのほど新たに広告代理店と契約を締結しており、ソーシャルメディアやGoogle、Yahooなどのプラットフォームを使いケアンズの認知度向上に繋がるプロモーションを展開していく計画だ。

 なお、VAでは旅行業界向けの優待情報も設定。ケアンズ観光局(TTNQ)の協力によりホテルからもプランを提供されている。