価格転嫁進まず、8社に1社が"全くできず" 旅館・ホテル業に顧客離れリスク

帝国データバンクが2025年7月に実施した6回目の価格転嫁に関する実態調査によると、企業がコスト上昇分を販売価格にどの程度反映できているかを示す「価格転嫁率」は39.4%となり、4割を下回った。前回から1.2ポイント低下し、調査開始以来の最低値を記録した。企業の収益力低下が懸念される結果となった。全体では「多少なりとも価格転嫁できている」と回答した企業が73.7%にとどまり、前回よりも3.3ポイント低下した。一方で「全く価格転嫁できていない」と回答した企業は12.5%と、8社に1社が価格改定に踏み切...