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【仕事を変える】アナウンサーから旅行業界に転職、コロナ禍で見た勝機とは-令和トラベル広報・大木優紀氏

  • 2022年6月20日

旅行業界は「底を打った今がチャンス」
システムで業界を変える、働きやすい環境づくりも

-「テレビ朝日」という大企業からスタートアップに転職することに対し、不安はありませんでしたか。

大木 CHROの田村のフォローがありましたし、福利厚生の部分など、採用面接で疑問に思ったことを尋ねるとしっかりとした答えが返ってくるので、その辺は安心していました。ただ、正直、周囲からは、「その会社大丈夫?」を心配されたりもしました。応募して面談するタイミングがコロナ拡大期だったこともあり、面談から採用決定まですべてオンライン上でおこないました。誰ともリアルに一度も会わない状態で大きな転職を決めたので冗談で「詐欺じゃないの?」と言った同僚もいました。

 今思えば転職を決められたのは無知の強さがあったのかもしれませんし、海外旅行という体験にポジティブなイメージがあり、それに引っ張らていました。ただ、やはり篠塚自身の考え方、加えてnoteを読んだときに感じた「このサービスはきっと成功するし、いつか利用する。でもそれよりこのサービスの成功を見ていたい」という思いが決め手だったように思います。

 40歳を超えてからの転職でしたが、そこを気にしなかった自分も、それをフラットに受け入れてくれた会社も誇りに思っています。やりたい、行きたいという気持ちさえあれば転職活動は乗り越えられると思います。元々あったスキルを直接生かせる職場ではありませんが、さまざまな経験を生かせる場所はあると感じています。

-現在はどんな業務を担当されているのですか。

大木 今は海外旅行予約アプリ「NEWT」などの広報やPRがメインで、YouTubeの企画やナレーションも担当し、他の人より喋るのが得意なところを生かしています。また、自分の旅行経験はPRでも活きています。先日グアムの目玉ツアーを作りましたが、自分が行ったことのあるホテルを動画コンテンツで紹介したり、自分の言葉で文章で紹介したりもしました。



 アナウンサー時代に「テレビでこれは取り上げてもらえる」という感覚が染みついたと思っています。難しいところでもあるんですが、自分のそういった感覚は絶対武器になるし、武器にしていきたいです。ただ、違う方向からのスキルも大切だと思っています。今までは取材する側でしたが、180度立場側が変わったので、企画として取り上げてもらうスキルも身に着けていきたいです。

 個人的に今後やってみたいのは教育旅行です。子供の教育のために親子が一緒に旅行し、ワーケーションのスタディーケーションといった商品を増やしていきたいと考えています。また、現在はお客様向けのリアルイベントは開催していませんが、今後実施していきたいです。オンラインでトラベルコンシェルジュの方に私がお話を聞くというイベントをやりましたが、今後はもっといろいろな分野の人に話を聞き、伝えていきたいと思います。アナウンサーは原稿読みはもちろんですが、人から話を聞く技術も勉強します。そうした経験を生かしていきたいです。

-旅行業界に入ってから、入る前と比べて感じたギャップはありますか。

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