itt TOKYO2024

【ホテル総支配人リレーインタビュー】第15回 ヒルトン沖縄北谷リゾート・ダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾート統括総支配人 宍倉裕氏

  • 2022年6月15日

2つのホテルをワンチームで運営
ヒルトンの2ブランドで魅力を倍増

 第14回のHOTEL THE MITSUI KYOTOの楠井学総支配人からバトンを渡されたのは、ヒルトン沖縄北谷リゾートとダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾートで統括総支配人を務める宍倉裕氏。今年3月にヒルトン東京ベイから沖縄に赴任したばかりの同氏に、同一チームで2ホテルを運営するという国内ヒルトンで初の試みに取り組む抱負などを聞いた。(聞き手:弊社代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人 岡田直樹)

宍倉氏。インタビューはダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾートの「43ウェスト ルーフトップバー」で行った。

-まずは自己紹介をお願いいたします。

宍倉裕氏(以下敬称略) 実家が千葉県の成田空港の近くにあり、ずっと大空を行き交う飛行機を見上げて育ちました。それもあって海外への憧れが強く、海外に関わる仕事がしたいと漠然と考えていました。大学卒業後は海外留学やホームステイを取り扱う旅行会社のISAに就職。そのなかで徐々にホテルへの関心が高まり1994年にマリオットインターナショナルに転職し、東京支社で法人営業などを担当しました。

 その後いったん仕事を辞めて、バックパッカーとして世界中を旅行。50カ国ほどを巡り歩いて帰国してからは、海外からのお客様を受け入れる側に興味を持ち、ザ・リッツ・カールトン東京の新規開業に携わりました。2009年にヒルトン東京の営業部長としてヒルトンに入社。以降、コンラッド東京の営業部長、ヒルトン名古屋の副総支配人-営業推進部担当を経て、2018年からはヒルトン東京ベイで同職を務めていました。沖縄に赴任したのは今年の3月です。

-2つのホテルの概要と、最大の売りを教えてください。

宍倉 沖縄の北谷に2つのヒルトンブランドがあるということ自体が大きな売りです。つまり北谷という町、そしてそこにある2つのヒルトンが、それ自体で沖縄旅行のデスティネーションになり得るという魅力です。ある住宅建設大手の「住みたい街ランキング調査」によると、北谷は全国でも上位に入るほど快適な環境でお洒落な町でもあります。

 観光という視点でも空港からバスやタクシーで40分ほどですし、魅力的な観光スポットが沢山あります。ショッピングに最適なアメリカンビレッジ、マリンスポーツを楽しめるシーパーク、当ホテルから徒歩圏内のサンセットビーチも10月に再オープンします。お手軽にレジャーを楽しむにはうってつけの町です。

 2014年開業のヒルトン沖縄北谷リゾートと、2018年開業のダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾートという2つのヒルトンブランドを、1つのチームで運営しているのは全国でもここだけで、施設が隣接しているメリットも数多くあります。例えば2つのホテルには、県内最大級の広さを誇る567平方メートルのラグーンプールをはじめプールが5つあり、宿泊者は全てのプールを自由に利用できます。

 徒歩圏内の観光スポットも沢山あり、天候が悪くても提供できる観光素材も豊富。レンタカーを利用すればさらに行動半径は広がり、幅広い楽しみ方が可能です。北谷のヒルトンを起点に沖縄滞在を楽しんでいただきたいと考えています。

-繁忙期に空港でレンタカーを借りると待ち時間が長くなることが多いですが、北谷まで来てからレンタカーを借りるという方法もありますね。

宍倉 空港から北谷まではエアポートシャトルが運行されていますから、こちらへ来てからホテルの隣にあるレンタカーオフィスで車を借りれば、沖縄での滞在時間をより有効に使えます。

次ページ >>> コロナ禍で客層も変化、新たなプランや情報発信に注力