地域に分け入るJAL社員たち~熊本県編~
「UKINISUM」で定住を促す宇城市
熊本地震の経験とともに益城町の魅力を伝える
2005年の5町合併以降の人口減少や市の認知度の低さは否めません。人口増加はなかなか難しい状況ですが、若年層の流出抑制や他都市からの流入促進、定住施策で「都会過ぎず田舎過ぎない。だから住みたい」と思ってもらえるよう、現在の人口を維持させることが肝要です。そのための方策の1つとして、市では定住を促すキャッチフレーズ『UKINISUM』を使って、市内の魅力や住みやすさをPRしています。
大田さんにはこれまで培ってきたノウハウとネットワークを活かして、当市の魅力をプロモーションしていただくとともに、市内の数ある素材に付加価値を付けた新たな商品開発や、販売戦略のサポート役として、知名度・認知度アップへの貢献に期待しています。
朝摘みの野菜や四季折々の果物が人気で、市内にはシャインマスカットや太秋柿(たいしゅうがき)をタイ国王からの用命により輸出販売している「アグリパーク豊野」や、県内でもトップクラスの売上を誇り、アクセスの良さから県外のリピーターも多い「サンサンうきっ子宇城彩館」などの物産館もあります。また今年4月には、「不知火図書館・美術館」がリニューアルオープン。スターバックスコーヒーが出店し、ブック&カフェを売りに新たな観光スポットとして注目を集めています。
このような商品・素材をSNSなどを使って発信し、直売だけでなく通信販売での販路も拡大することで、「稼げる観光」の実現に努める必要があると考えます。
熊本県上益城郡益城町
産業振興課商工観光係 川合万太郎さん
今回初めて住んでみて、阿蘇や天草などの大自然と熊本市を中心とする都市機能との調和が素晴らしい! が第一印象。勤務する益城町は西に熊本市、東に阿蘇が隣接し、町に行くにも自然に行くにも便利な立地で、まさにその縮図と言えます。町内に空港があることも大きな魅力で、熊本に飛行機でお越しの方は必ず益城町に足を踏み入れることになります。
益城町は2016年の熊本地震で震度7を2回記録し、非常に大きなダメージを受けました。その教訓を次世代へ伝えていく取り組みに力を入れています。国の天然記念物となっている布田川断層などの震災遺構はぜひ多くの方にご覧いただきたいですし、震災を経験した語り部のお話もぜひ聞いていただきたいです。
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