IT系に行った元社員が振り返る今週のニュース ー 変化についていけない企業は消えるのみ?
私は今、友人たちとの旅行中で博多からこの原稿を書いています。海外旅行は一会社員の私には難しいですが、国内旅行なら有給と週末を使って十分に行けるご時世になりました。同じことを考えている方はたくさんいらっしゃるようで、モツ鍋屋やカフェで、ところどころ旅行者を見かけます。博多駅では海外から四人で来ている外国人観光客も見つけ、少しずつ観光の復活を感じました。
そんなご時世もあってか、今週はフランスにカナダ、シンガポールと現地レポートが人気の週でした。やはり空気として旅行業界の景気いい加減戻ってくるだろうというものがあるのでしょうし、もう戻らないとどうしようもないというのもあって、皆さんの興味が海外の今に移られたのを象徴していると思います。
理想としてはこのタイミングで旅行会社の現場で働かれている方々が海外に行き、現地情報を取得して共有するのが一番ですが、コストや諸々を考えると難しいのが現実でしょうし、トラベルビジョンを含めたメディアや、各業界団体が情報の共有の役割を担う必要がありますね。
うだうだと色々長く書きましたが、私としては今週一番興味深かったのは星野リゾートの発表会の内容です。一点一点もそれぞれ面白く、細かく色々と書ける内容ですが、注目したいのは星野リゾートがきちんと分析された上で新しい手を次々打たれているところです。あまり好きな言葉ではありませんが、PDCAを回す速度が他所とは違うのだろうと想像できます。個人の考えではありますが、もう現代の企業が生き延びる道は星野リゾートのように新しいことをし続けるしかないのではないかと思います。それほどまでに今の世の中の変化の速度は早く、ついていけない企業は淘汰されるのでしょう。
観光産業はどちらかと言えば変わらないことを良しとする方が多いと思っていますが、コロナ禍が終わったあとに変わらない企業がどれだけ生き残れるのか、という不安があります。いっそ淘汰されきってしまえという意見も乱暴ながら正論である気もしますが、淘汰された後に復活するかどうか誰にもわからない以上、あまりにも大きなリスクを背負っています。願わくば、少しでも脱落するプレイヤーが少ないまま、観光産業が続いて欲しいものです。