ニュージーランド、オミクロン株感染ピーク後の規制緩和の発表 (在オークランド日本国総領事館発出情報)

  • 2022年3月25日
  • 出典:OTOA

ニュージーランドのアーダーン首相は、オミクロン株感染のピークが近づいている状況を踏まえ、ピーク後の規制緩和内容を発表しております。詳細については、下記、在オークランド日本国総領事館発出情報にてご確認ください。


2022年3月23日、アーダーン首相は、オミクロン株感染のピークが近づいているとして、ピーク後の新型コロナウイルス感染症保護枠組(通称:信号機システム)の内容を発表しました。概要は以下のとおりです。

1. アーダーン首相声明の概要

1) オークランドにおけるオミクロン株感染はピークを超えて既に大幅に減少しており、

 全国では、4月初旬までには感染減少が見込まれる。

 今日までの感染者は50万人を超え、専門家は、実際には170万人が感染したであろうと

 試算している。

 この数字とともに、95%のニュージーランド市民がワクチン接種を完了したことは、

 我々が高い水準の集団免疫を獲得したことを意味する。我々のこれまでの努力により、

 対応方法を変えてよい状態になった。

2) 4月4日深夜以降、政府は「My Vaccine Pass」(ワクチンパス)の使用を求めない。

 これまでワクチンパスの提示を必要としていた場所に、ワクチンを接種していなくても

 入場できることになる。

 いくつかの業種、イベント及び会場においては、引き続きワクチンパスの提示を求めることを

 選択すると認識しており、ワクチンパスのシステム自体は維持する。

3) 4月4日深夜以降、医療、高齢者介護、収監施設、国境管理に従事する者以外の

 ワクチン接種義務を撤廃する。

4) 3月25日深夜以降、屋外での集会の人数制限を撤廃する。屋外での集会は安全であり、

 特に、新型コロナウイルス感染症保護枠組(COVID-19 Protection Framework)(信号機システム)の

 「赤」の下では、屋外集会を奨励する。また、「赤」の下で設定されていた屋内での集会の

 人数制限を緩和し、上限を100人から200人に引き上げる。

5) 端的に言うと、信号機システム

 「赤」では屋内集会の制限とマスク着用、

 「オレンジ」ではマスク着用、

 「緑」では勧告(ガイダンス)の適用、

 という形となる。

 全ての段階において、新型コロナウイルス検査及び隔離の要件は現在と同じまま残る。

 新たな変異株の発生及び将来の感染急増に備え、信号機システムは維持する。

 安全が確認された場合は、「オレンジ」に移行し、最終的には「緑」に移行する計画である。

6) これまでにニュージーランド市民が払った犠牲によって、ニュージーランドは先進国で

 最も低い感染者数と死亡者数を記録してきた。

 今は次のステップに移行する時期であり、新しい制度が経済活動をサポートし、

 人々は普通の状態に少し近づいたと感じることになる。

 我々の新型コロナ規制は、前進への力強い基盤となっている。

2. 今回発表された主な措置

1) 現状の信号機システム「赤」の設定を当面維持。

2) 信号機システムの色分けの設定は定期的に見直す。

 次回の見直しは4月4日(月)に行い、ニュージーランド国内各地域の色分けを決定する。

3) 3月25日(金)午後11時59分以降、信号機システムによる規制は次のとおりに簡略化する。

ア: 「赤」設定

* 屋外集会の人数制限の撤廃(ただし、4月4日(月) 午後11時59分まではワクチンパスが必要)。

* 屋内集会の人数制限を200人とする(ただし、4月4日(月) 午後11時59分まではワクチンパスが必要)。

* 屋外においてマスクを着用する必要はない。

* 屋内では、引き続きマスクの着用が求められる。

* 立寄り先で接触追跡システム用QRコードをスキャンする必要はない。

* 事業者は、QRコードを掲示する必要はなく、また来訪者記録の義務もない。

イ: 「オレンジ」設定

* 屋外・屋内の双方において、集会の人数制限を撤廃。

* 屋外においてマスクを着用する必要はない。その他のマスク着用規則は変更なし。

* 立寄り先で接触追跡システム用QRコードをスキャンする必要はない。

* 事業者は、QRコードを掲示する必要はなく、また来訪者記録の義務もない。

ウ: 「緑」設定

* 規制なし。

* 健康を維持する行動が推奨される。

* 立寄り先で接触追跡システム用QRコードをスキャンする必要はない。

* 事業者は、QRコードを掲示する必要はなく、また来訪者記録の義務もない。

4) 4月4日(月) 午後11時59分以降、政府によるワクチン接種義務の一部を撤廃する。

 引き続きワクチン接種義務の適用対象となる者は次が含まれる。

 * 医療及び障害者部門に従事する者

 * 刑務所の職員

 * 国境管理及び管理隔離(MIQ)に従事する者

※今回の発表内容の詳細は、次のウェブサイトをご参照ください。

* アーダーン首相声明

 https://www.beehive.govt.nz/release/post-peak-plan-safe-return-greater-normality

* アーダーン首相演説

 https://www.beehive.govt.nz/speech/post-peak-plan-safe-return-greater-normality

* ニュージーランド政府「Unite against COVID-19」ウェブサイト: 今回の発表内容の詳細説明

 https://covid19.govt.nz/traffic-lights/changes-to-the-traffic-light-system/

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※新型コロナウイルスに関する日本・ニュージーランドの総合情報として、

 在ニュージーランド日本国大使館のホームページに関連情報を掲載しています。

〔在ニュージーランド日本国大使館〕

* 帰国の手続き(防疫措置等)、ニュージーランド入国の情報等

 https://www.nz.emb-japan.go.jp/itpr_ja/corona_vrs_j.html(日本語)

* 主に日本のビザ・再入国・防疫措置の情報

 https://www.nz.emb-japan.go.jp/itpr_en/corona_vrs.htm(英語)

※当館ホームページ(日本語)には、過去に発出したお知らせを掲載していますほか、

 当館ホームページ(英語)にも関連情報を掲載しています。

〔在オークランド日本国総領事館〕

* 新型コロナウイルスに関する過去の領事メール

 https://www.auckland.nz.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid19_j.html(日本語)

 https://www.auckland.nz.emb-japan.go.jp/itpr_en/visa.html(英語)

情報提供:株式会社アイディツアーズ サウスパシフィック日本海外ツアーオペレーター協会