【北京現地レポート】冬季オリンピック開催、スキー人気が爆発し注目集める産業に

  • 2022年2月8日

 2022年初頭の北京では、必要がない限り旅行しないという政府の方針と新型コロナウイルスの流行により、旧正月の休暇に遠方に旅行する住民は、以前に比べはるかに少なく留まりました。旧正月、新年の初日である2月1日、北京からの多くの観光客が頤和園のアイススケートリンクに訪れました。チケット売り場には会場に入るのを待つ観光客が長蛇の列を作りました。多くの人が北京で新年を祝い、冬のスポーツや冬季オリンピックを楽しんでいます。
※この記事は2月2日の情報を基に執筆しています。

頤和園のアイススケートリンク

旧正月の交通量

 毎年旧正月期間は交通量が非常に多くなりますが、2022年の旧正月期間は北京冬季オリンピックと重なっており、さらにコロナが再流行しています。1月17日以降、北京、上海、深センなどの大都市で流行したことにより、旧正月期間の帰省にもリスクがもたらされました。

 2022年の春節期間中は、全国で11億8000万人が移動し、1日あたりの平均では2950万人程度が移動する想定です。これは2021年の同時期の135%に上ります。ただ、2020年の同時期と比較した場合は80%に留まり、さらに2019年と比較すると、たった40%となります。

 2022年1月17日から40日間の鉄道旧正月ダイヤが正式に開始されました。旧正月の期間中、北京エリアは900万人の乗客が利用すると予想されています。コロナの影響を受けて、初日の新幹線には乗客が少なく、全員がマスクを着用していました。各駅には無料のマスクや体温計などの機器が標準装備されており、多くの駅の入口ゲートや、券売機などの主要部品にはウイルス対策保護フィルムが貼られています。


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